先日のゲームは、今年の子ども達が初めて、良い成果を出しました。
試合に勝った負けたということではありません。
大逆転をしたからでもありません。
いつも、ネガティブな行動が目立ち、自信を無くしていた子ども達にとっては、とても大きな一歩が踏み出せたのではないかと思います。
公式戦1-3ロスタイムいう状況の中でゲームを誰一人諦めていませんでした。
2-3になって、主審が時計を何度も見続けても、
3-3に追いついて、主審がホイッスルを口に持っていこうとしていても、
主審の終了のホイッスルを遮るかのような気迫がありました。
そして、ミドルシュートの溢れをDFのソウスケが押し込んで4-3となった瞬間にタイムアップでした。
もちろん、ここに至る迄には、様々な誘因がありました。
子ども達それぞれの思い、何ヶ月にも及ぶ、苦しみがありました。
それがなければ、今日のゲームは出来なかった事でしょう。
また、逃げ切ろうとする立場と、追いつこうとする立場のベンチワークの妙も楽しむ事ができました。
全ての得点が3年生であったことも良かったです。
それでも2年生の頑張りがなければこのような大逆転の雰囲気にはならなかったと思います。
常日頃が言われ続けている、声の大切や、仲間との一体感がどれだけ試合において大切かが身に染みたと思います。
ロスタイムを含めた残り5分間は、子ども達がゾーンに入ることができました。
ゾーンとは緊張感もリラックスも超越したアスリートが一番必要としている精神状態だと思います。
何も考えない、迷いなく無心でゴールを目指せました。
誰もが頭ではなく、身体が勝手に動いていました。
だから、全てのセカンドボールを拾うことができました。相手コートでサッカーができました。
守備も攻撃も連動していました。
だから、相手の足を止めることができました。
シュートもコースを狙うとか、確実にかわしてから打とうとではなく、力強く振り抜いた事でゴールネットに突き刺さりました。
この経験ができた事は財産になったと思います。
この感覚をどれだけ今後高めていけられるかが、本物になれるかどうかの分かれ道です。
今年初めてグランデサッカーができました。
驕ることなく謙虚に更なる自信に繋げてください。
今回は褒めてあげます。