スポーツを楽しむ子どもを育てる勉強会

先日、第3回目の「スポーツを楽しむ子どもを育てる勉強会」を開催しました。

元々のスタートは単純な発想からでした。

日頃から選手達にはテーピングの巻き方やコンディションの整え方等の講習会を開催したりしながら自分の身体への知識等を伝えてきました。

しかしながら伝えただけではどうなんだろうと気になっていました。

私達と近い意識、選手達と同じ知識を保護者さんが持つことでより活かされてくると思いました。

そうなると選手達も楽だろうな。
きっと私もチームも楽だろうな。

選手達が常に良いコンディションを維持していくには家庭でのメンテナンスが絶対条件です。

もちろん、私以上に知識ある保護者さんや勉強している保護者さんは昔からいました。
ここまでクラブがやることではないという考えもありました。

それでも子ども達にとってやった方がプラスならやってみようと今さらながら思いました。

私が選手に伝えた言葉を親に伝えたときも、以前よりも言葉の真意が伝わりやすいだろうなとも思いました。

そんな考えから昨年10月に怪我の予防・リハビリ基礎知識の講義を行ってみました。

予想以上に沢山の保護者の方が忙しい中、出席してくれました。
そして真剣に聞き入ってくれました。

この姿には感激しました。
やっぱり親は子どものこと考えているんだな。そう思いました。

子どもであろうと大人であろうと「真剣な方には真剣に受け入れる」が私のスタンスです。

それじゃーまた仕事増えちゃうけど継続してやってみよう。

続けるなら講義の名前考えよう。
そして30秒もかからないで
「スポーツを楽しむ子どもを育てる勉強会」という名前をつけました。

それと同時に、定期的に続けるなら、うちの選手の保護者さんだけに限定しないでサッカー仲間の少年団、野球やバスケット・・・多くの保護者さんたちにも学んでもらえたら良いとも思いました。

まだまだうちの保護者さん達が中心です。
もしかしたら他の方々が沢山参加いただくには2年も3年も5年もかかるかもしれません。
それでも
この地域のスポーツをする子ども達の環境レベルが上がっていけば素晴らしいことと思ってやっていくしかありません。

良い土壌を作るには時間と労力がかかります。
あと、試行錯誤と情熱が必要です。
でもそこには間違いなく良い果実が生まれます。

世界最高と言われるボルドーワイン。
その中でも最高の格付け評価のあるシャトーペトリュスの産地であるボムロール。
さらにボムロールのリブルヌ村の760haのワインは希少価値で取引されています。

ボルドーのポムロール・人口23.000人のリブルヌ村のように。
八ヶ岳から世界で通用するアスリートが誕生する土壌にしたいと思っています。
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(DENワインは地元山梨です。(^^)!)

その為にはやはり子ども達だけでなくて大人達も巻き込んで地域レベルを上げていく事も必要です。

サッカーの土壌とはいえない八ヶ岳を28年耕してようやく土壌改良を考えられるようになりました。

私はサッカーという名の田畑を耕すのが使命のようです。笑

28_02そして今回は北杜市健康増進課管理栄養士の佐藤さんと堀内さんを講師にお招きしてテーマは「健康で美味しいお弁当」でした。

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保護者さん達と定期的に顔を合わせる良い機会にもなっています。
少ない会話であっても良い時間が増えました。
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お前なんかにできるわけがない

僕は、小学校に上がってすぐに担任の先生にものすごい嫌われたんです。

僕が信じていたことや、ばあちゃんが教えてくれたことは全部否定されました。僕の夢は「お前なんかにできるわけがない」ってさんざん言われました。じいちゃんが撫でてくれた頭は、先生にさんざん殴られました。とっても辛かったです。

でも、助けてくれる大人はいなかったです。

僕はその先生が言っていた言葉を忘れていませんでした。その先生は「どーせ無理」という言葉をよく使っていたんです。この「どーせ無理」という言葉がおそろしい言葉なんだと思いました。

これは人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。でもとっても簡単な言葉なんです。これを唱えるだけで何もしなくて済んでしまうから、とっても楽チンになれる恐ろしい言葉でもあるんです。

こんな言葉で未来を諦めさせられてしまった人たちは自信を失ってしまうんです。でも人間は生きてくためにはどうしても自信が必要なんです。

だから自信を無くしてしまった人の中にはお金で自信を買うようになって、身を飾るようになったり、またそれを自慢しなければならなくなったり、そのために人を見下さなければいけなくなってしまったり。また他の人ががんばったら困るから努力を邪魔するようになってしまう人もいるんです。

こういう人がみなさんの身のまわりにももしかしたらいるかもしれません。でもその人たちは自信をなくしてしまったかわいそうな人たちなんです。

その人たちが自分の自信を守りたくってしょうがなく他の人の自信を奪ってしまっているのかもしれません。

僕の会社にアフリカの人たちが来てくれました。彼らが僕の話を聞いてくれた後で教えてくれました。

今アフリカでは「自分なんて勉強したってムダだ、努力したってムダだ」って自分の未来や可能性を諦めてしまった人たちが最後には人を殺して奪うようになるんだそうです。なぜならば頑張れないから、生み出せないから、奪うしかないんです。

暴力で奪うこともできます。でも他にも、嘘をついたり、弱いふりをしたり、だましたりして奪うこともできるんです。でもみんなが奪ってしまったら社会なんか成立しないんです。

教育というものは、死に至らない失敗を安全に経験させるためのものだったんです。でもそれがすっかりおかしくなってしまったんです。なぜかというと、失敗をマイナスだと思っている大人がたくさんいたからなんです。その人たちがみんなの可能性と自信を奪ってきたんです。

でもこれからの日本を、世界をよくしていくためには「どーせ無理」に負けない人が増えればいいんです。

じゃあその人たちはいったいどこにいるのか。それは「みんな」です、全ての人がそうなんです。なぜならば、僕ら人間は必ず「小さい頃」を経験しているからなんです。

みなさんも思い出してみてください。

小さい頃はボタンがあったら押してみたかったんです。ハンドルがあったら回してみたかったんです。そして「余計なことすんじゃない」って怒られるもんだったんです。

実は、生まれた時から「諦め方」を知ってる人間なんてこの世に一人もいないんです。みなさんは全員、諦め方を知らないで輝いて生まれてきたんです。でも僕たちが諦め方をちょっと習っちゃっているのかもしれません。

そんな自分たちの自信を取り戻すためのとてもいい方法が一つだけあります。それは「やったことがないことをやってみる」なんです。やったことがないことをやってみるだけで、小っこい自信が湧いてきますから、是非皆さんは「やったことがないこと」に挑んでみてほしいって思います。

今回のブログは全文全て私が書いたものではありません。
スポットライトさんのサイトより転載させていただきました。

植松努さんのスピーチをスポットライトさん経由で拝見し、心に響きました。

こどもたちやうちの保護者の皆様にも知って欲しいと思い転載させていただきました。
紹介させていただきました。
TEDのサイトにはいつも素晴らしいプレゼンテーションの動画があります。

余談ですが、今から15年前。
私が八ヶ岳でクラブチームを立ち上げたいと頭を下げて廻っていたとき、
「この地域では無理だからやめたほうがいいですよ」と全く真剣にお話を聞いていただけなかった2人の本職が教員の方を久しぶりに思い出しました。
今では二人ともサッカーコーチはしていないようです。

「お前なんかにできるわけがない」が私のエネルギーのほんのほんの一部にはなったかと思います。

今では感謝しています。

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植松努さん。もちろんお会いした事もコンタクト取ったこともありません。
が、
3,4年前に本を読んで、こんな魅力的なおっちゃんがいることを知りました。

勝手に親近感覚えています。

年頭所感2015

今日は「人日の節句」でした。一般的には七草粥を食べる日だ。
陰暦1月7日はお正月最後の日でもある。

古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。

また、この日には7種類の野菜(七草)を入れた羹(あつもの)を食べる習慣がありこれが七草粥となり江戸時代より一般に定着した。人日を含む五節句(1/7,3/3,3/5,7/7,9/9)が江戸幕府の公式行事となり、全ての武士が七種粥を食べて、一年の豊作と自然からの新たな生命力を得て無病息災を願い人日の節句を祝った。
——Wikipediaより抜粋——

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今日はそんな日なのだが、朝一の富士山を冷たい空気の中で観ていると、まさに自然からの新たなる生命力を得ている自分がいる。
エネルギーをいただけているように感じる。

私は人生の半分以上、4半世紀以上、子ども達とサッカーを通じて監督という立場で携わらさせていただいてきた。

私みたいな身分不相応な者がこんなにも長く人の上に立たさせて頂けている事に全ての方々に感謝しかない。

20代の頃は子ども達と一緒にボールを蹴っていた。
自分のチームが勝った負けたで喜んでいた。
私の方が紅白ゲームで活躍して子ども達から「大人げない」と何度言われたことか。(^^)!

30代の頃はトレセンコーチや近隣スポーツ少年団の子ども達も教えたりする中で他チームの子ども達とも交流ができ、試合の勝ち負けよりも選手の技術を育てる事が楽しく感じるようになった。

40代の頃はサッカー協会の理事や様々な役職を経験する中で山梨県以外のチームや組織も考えるようになった。

50代になって、息子達や教え子達の多くも社会人となつていく中で、サッカーを通じて子どもと親が、その子の家庭が幸せになれば、それでよいのではないかと思うようになってきた。

それでも、
20代の頃から変わらない事がある。

子どもが主役であるということ。
迷った時は、子どもにとって幸せな方で判断して進んできた。

日の丸を付けた選手をこの八ヶ岳から誕生させるという夢。

この思いは変わらない。

いや、益々強くなっている。

その中で感じてきた事は、
子ども達から得られる事、学ぶ事の方がはるかに大きいことであったなと思う。
今があるのは紛れもなく子ども達と接し続けさせていただけたからだ。

富士山や八ヶ岳の山々からいただく自然のエネルギーに負けないだけの大きな人間としてのエネルギーをもらい続けてきたことだ。

たまたま子ども達より先に私が生まれてきただけであって、私よりもはるかに優秀な子ども、感受性の強い子ども、もちろんサッカーも上手な子ども等沢山いる。

教師でもない私ではあるが、子どもと親の出会いのように、
縁あり、私と出会った素晴らしい子ども達に、
私ができることはやはり教育者、指導者として精進していくことである。

そう感じた人日の節句日でした。

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そうそう、20代の頃から変わらない事がまだあった。
試合したい、ボール蹴りたい、ゴール決めたい、勝ちたいと思う気持ち。
俺はサッカーが大好きであるということは28年経っても変わらない・これからも変わらない(^^)!

2015年初蹴り

今年も息子達と汗を流しました。

こうやって一緒にお正月に3人でボールを蹴るのは何十年目でしょうか。

記憶にないくらい毎年当たり前のように蹴ってきました。

長男は家庭を持ちましたが、今年も付き合ってくれました。

ここ数年は家族全員が唯一揃うのが大晦日と元旦です。

妻からも「お正月はあなたが一番楽しそうだね」と毎年言われています。

年末はOB達とボールを蹴って、夜は常連さん達と紅白を観ながら飲み、
翁の蕎麦で年越し(大橋さん毎年ありがとうございます)、元旦はゆっくりとテレビを観たりトランプをしたりして家族で過ごしています。

上手く言葉で表せませんが、一年の中で唯一、プレッシャーから解放される時間なのかもしれません。

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別の言葉で言うと、普通のオヤジに戻る数時間であるとも言えます。

1年のはじめ、365日の中の1日だけかもしれませんが、この日があるからこそ、
364日をFootballに、クラブの子ども達にエネルギーを注げていると思っています。

充電満タン・アップグレード完了です。

選手諸君!

俺に引き離されないように全力でついてこいよ!

2015年も突っ走ります。

追伸・妻より、365日サッカーやっているでしょ!と言われました。