あの時もっとやっておけばよかった

3年生達と昨日初めてフットサルの練習をした。

先日の全日本ユース(U-15)フットサル大会関東大会山梨県大会決勝はどうにか勝たせていただいた。
今年のチームは高円宮杯優勝だけを目標に子ども達が自分達で目標を立てて取り組んできたチームだ。

確か、
「感動するサッカー」をする。

「あの時もっとやっておけばよかった」と言わないようにする。
であったと記憶している。

残念ながらどちらも果たせず敗退した。

負けた2日後にどうにか関東出場の切符はいただけたが、
このフットサル大会のために努力してつかんだわけではない。

子ども達はフットサル「関東で優勝して全国に行く」と言っていたが、
先日の高円宮杯で苦杯しそんな簡単なことではないこと、自分達が発している言葉の責任の重みはわかっていると信じたい。

他県ではフットサル専門のチームもいるであろう。

個人能力の高いチームばかりであろう。
おまえらよりフットサルへの練習量多かった先輩達でさえ得失点差・・・等。
関東の壁を破れず涙している。

全国につながる大会へ挑戦できる権利はいただけた。

大切な事はこれからどれだけ本気で限られた短い時間の中で集中して量より質でやっていけるかだ。

フットサルで真剣に全国優勝を目指しているチームにも失礼だし、フットサルの全国大会に一生懸命練習積みながらも予選敗退して涙したチームも日本中にいると思う。
軽々しく全国行くはやはり失礼だと思う。

準決勝でおまえらよりも気迫溢れるプレーながら敗退した仲間の3年生達の為にも俺の想像を上回る全国行きたい執着心を見せて欲しいものだ。

昨日も子ども達に聞いた。

城南中戦、フットサル・・・・公式戦で掲げてある横断幕にはなんて書いてある?

テレビでサッカー観ていると負けているチームは時間少なくなるとデカイ選手入れてロングボールでゴール前に放り込むチームがまだ沢山ある。
Jリーグでも似たようなシーンを未だに多々見る。

相手のボール処理ミスを期待したり、強引にこじ開けようとするわけだ。

もっともそのような状況を相手側も理解して戦っているわけだし、勝敗が天国と地獄なのは理解している。

ただ、それはその場しのぎであり、万が一それで勝点1を取れたとしても本質的な改善にはならないから結局は勝率が上がる事はまずないと思う。
サポーターに対してもチームポリシーが浸透していかないのではないだろうか。

うちのチームはやらない。(と言っていながら昔ほどではない気がする)

たとえ負けていようともいつも通りひたむきにショートパスとドリブルをやり続ける。

なぜなら、完成されていない子ども達にとって、一時的な勝利よりたとえ負けたとしても次の勝利につながる内容がなによりも大切と考えているからである。

試合も投げ出さない。だから思い出作りの選手交代もしない。

城南中戦は・・・。

横断幕に書いてあった事は一つもしていなかったと子ども達が昨日言った。

俺もそう思う。
それでも途中で自分達で気づき修正して苦戦しながらも自分達の力で勝ちきってくれる事を信じた。
だからこそ、ベンチ立ち上がって言いたかったけどこらえた。
俺がお前達に勇気づけてやるゲームは決勝戦にとっておく決意であったから。
そこまで行けるだけの能力持っている子ども達だからな。

大切な事はできた、できなかった、ではなく「やろう」とすることではないだろうか。

何人の子ども達が「やろう」としたのだろうか。
それがないから感動するサッカーにならないのではないかと俺は思うよ。

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(DEN合宿で伝えた事・・・忘れちゃダメよ。アヤト。たとえ城南相手でもな)

フットサルでも、12月にあるクラブカップでも、もちろん1,2年生の新人戦でも、メトロポリタンでも、紅白戦でも・・・・

大切な事は俺たちのスタイルを貫く強い精神。

まさに コラソン・グランデだよ。

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今年のチームは高円宮杯という大切な舞台で役者さんが暗記したセリフを忘れたようなゲームをしてしまった。

セリフだけ覚えようとするから忘れた時に言葉を探そうとして出てこなくなる。
感動するサッカーの本質を今一度考えよ。

役者さんが本人になりきっていればセリフ忘れてもセリフよりも感情入った素晴らしい言葉が次々と出てくると思う。

 

俺が1時間でも2時間でもしゃべり続けられるのはお前達に伝えたい事があるからであって他人からスピーチの採点を望んでいないからである。

2ヵ月後
「あの時もっとやっておけばよかった」

というセリフ。

3年生達が口にしないことを願う。

そして、

「感動するサッカー」

魅せろ。

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