快楽と達成感よりも

人のやる気は快楽、達成感、意味合い、人間関係、没頭のどれかがやる気の源として強く影響する。
そしてそれは人それぞれ違う。
そして
今の若者達は、意味合い、人間関係、没頭できるかに、やる気の源として捉えている人が多い。

ある方のブログで拝見しました。

それがどのような根拠からなんてどうでもよくて、シンプルに共感した。

アメリカの心理学者マーティン・セリグマンさんの唱えるポジティブ心理学の定番になっている5つの柱という考え方だそうで、様々な方が引用していました。
TEDでもスピーチされていてました。

いままで一度も達成感なんてなくて、足りない事の連続で、立ち止まらずにここまで来た。
快楽ってものも想像できないし、もしかしたら達成感を求め続けているから、自分の信念や道徳にそぐわない道は何が何でも離れ、ここまで来れたのかもしれない。

全国制覇した監督って達成感あるのかな?ってずっと思っていたときがあった。
数年後、その監督本人に聞いたら「俺もあるかと思ったけど不思議となんにもないんだよ」っと酔っ払いながら言っていた。
昨日全国制覇した山梨学院高校総監督横森先生にも近々聞いて見たいと思っている。

サッカー(グランデ)に情熱(やる気)をかけられたのは、
「意味合い」、「人間関係」、「没頭」があったから。
僕はサッカーに限らず人生において大切な事だと思っている。
だからそれがない組織やそれを大切と思わない人とは自然と疎遠となる。

選手達・この子たちの将来の糧に少しでもなればという思いが強くて、サッカーはその為のひとつの手段でしかないと思ってやってきた。
そんな「意味合い」なんだと思う。

そして僕の志に共感してくれるスタッフや、いつも一歩下がっていてくれて困ったときはいつも無言で助けてくれた保護者との信頼できる「人間関係」が何十年もあったから。

だからこそ雨の日も雪の日も時間も忘れて僕は子ども達と共に「没頭」の日々を過ごせた。

本当にそう思う。

その仕組みが、今の若者達がそう感じている割合が多いと書いてあることは未来への救いだ。
そう考えることができる若者たちが多いのは素晴らしい事だ。

僕は、今の若者こそ、「快楽」と「達成感」という。
自己中心的な考えで、結果とご褒美の世代かと思っていた。
大きな勘違いをしていた。

きっと、若者達よりも上の40代、50代の世代が「快楽」と「達成感」に振り回された世代であり時代だったのだと思う。
新型コロナウィルスの世の中になって、決定的に「快楽」と「達成感」の時代ではなくなった。
「意味合い」、「人間関係」、「没頭」の時代になっていくのだと感じている。
「快楽」と「達成感」を優先してきたサッカービジネスは長くは続かないだろう。
それでも、それはいつの時代もごく一部なのかもしれない。
しっかりと地に足をつけ、誰かの為に自分が何ができるのか、人を思いやる心を持って人間関係を大切にしている人、何かに没頭している人はいつの時代も沢山いるのだと思っている。

だから僕も、誰かの為に少しでも役に立っているのか、仕事への意味合い、人間関係を大切にしていきながら、何かに没頭している方々と、心でつながりながら、お互いを尊重し合い、切磋琢磨していける人生であり続けたい。

快楽と達成感よりも。

ネバーギブアップ・フットボール・コラソングランデ!

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2021謹賀信念

あっという間に2021年となり10日間が早くも過ぎました。
例年はご挨拶回り、武田神社へ初詣やら熱田神宮へ商売繁盛祈願の初えびすさま、そしてその合間に高校サッカー選手権観戦の日々ですが、今年は何処へも行きませんでした。

それでも今年も健康で楽しく家族で新年を迎えることが出来た。
逆に沢山の方々が顔を出してくれて、それはそれであっという間の10日間でした。
本当に幸せなことです。

年末には16,7年のお付き合いとなる世界を制し海外で活躍している現役トップアスリートYさんが時間を作って感染対策万全の体制でファミリーでDENに来てくれた。
貴重なユニフォームまでいただき感無量です。(^^)!
一緒に密とは無縁な広大な八ヶ岳を歩いたりと楽しい時間を過ごせました。

年始はかれこれ25年以上も毎年来ていただいてるご家族が今年も来ていただけました。こちらも勿論ですが貸し切りです。
他にも沢山の友人達が感染対策万全の体制でDENに顔を出してくれています。
全てに感謝しなければいけません。

そんな中、世間は新型コロナウィルスが再び増え政府より緊急事態宣言が1都3県に発令された。
昨年1月ダイヤモンド・プリンセス号のニュースから1年にもうじきなる。
しかもまだ続きそうだ。

思う事は、世の中の子ども達のこと。
まさかここまでこの状況が続くとは。

人と人との触れ合う機会が人為的に極端に減ってしまったこと。
マスク着用自体も可哀想で仕方ない。
授業中もずっとだ。息苦しいだろうな。
子ども達の笑顔がマスクで隠れちゃう。
早くこの環境を戻したい。

子供の1 年間は大人の1 年間とは全く違う。
大人が我慢する1 年間とは意味も辛さも時間軸が全く違う。

この1 年間で人と人との出会いであったり、仲間と寝泊まりする合宿であったり、フェスティバルであったりと違う地域の友だちと試合を通じての友情であったりと大きく成長するための「触れ合い」が制限されてしまったことは悔しい。

しかし残念がっていても子ども達は毎日成長している。
違う方法で子ども達の心の成長を育むアプローチをしていかなければと思っている。
これについては昨年から構築していることがあって進めています。

そして、ひとつ言える事は、それぞれの立場でそれぞれの大変なことや苦労があることをお互いが尊重しあえることが今まで以上に大切な社会になっていること。

その上で、私がやれることは、
友人家族や仲間のサッカーチームの子ども達を安心・安全に笑顔で受け入れること。

その為にこの半年間取り組んだことは。
山梨グリーンゾーン施設として申請し認可され、全館・全客室空気浄化設備・必要換気量が確保されている国が基準とした安全な施設にしたこと。
1組みでも貸し切りにして他の人との接触をシャットアウトしたこと。
チームにおいては全選手の1週間検温を実施していただいていること。
GoToキャンペーン(現在停止中)に参加し、毎日の事務手続き等かなり面倒だけど少しでもお客様が安く宿泊できるように取り組んだこと。

手作りの美味しい安心安全な食事を提供して、自然豊かな八ヶ岳で思う存分にボールを蹴って、このご時世において少しでも心が豊かになってくれたら。
ストレスを抜いてあげる。
それが私のやれることです。

人間にとって、そして子ども達にとって旅することや、非日常を経験することをやめてしまったら感性や創造力は絶対に育たない。

そんな同じ考えの仲間やチームを受け入れ、サッカーを通じてお互いに影響を与え合いながら成長していける関係が持てる場所が「DEN」であり続けていきたい。

そして一生の友人として喜びも悲しみも分かち合える関係でいたい。

DENも私も、新しい時代に寄り添って進化続けて行きたいと思います。

そんな新年(信念)となりました。

全てに感謝!
ネバーギブアップ・フットボール・コラソングランデ!
今年も息子と元旦にボールを蹴って汗を流せました。
年々息が上がります(笑)

年頭所感2021

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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

時代が大きく変わっていこうとしている事を多くの方々が肌で感じているかと思います。

265年続いた徳川江戸時代。
150年続いた明治から大正、昭和、平成の時代。
幕末を経て明治維新・争いから競争と成長の時代であったと思います。

戦後生まれの私の少年時代を回想しても、お受験戦争、24時間働けますかのCM、根性ドラマの数々・・。
高度経済成長を支えた大きな要因であったことは間違いありません。

そんな江戸から明治へのシフトの節目と似たように感じます。
私達は歴史的な時代の節目を体感しているように思います。
江戸から明治に変わった時に服装や交通手段や政治や産業構造が変わったように、間違いなく新しいライフスタイルが始まりつつあります。
タテ社会からヨコ社会の風を感じています。

今までは高校選手権で優勝することであったり、Jリーガーになることが目標であったり、J下部へ合格することや、特待で有名なサッカー部に入ったり、有名な会社に就職することがどこかスティータスになっていた気がします。
世間がそうであったとおもいます。

肩書きや、組織、お金持ちになることや、他人からどう評価されるよりも、楽しい事をみつけたり、仲間と共感したり、自然豊かな安心できる場所でゆっくりと子育てを優先する。
やりがいの伴わない仕事をするなら転職する。
少しずつ価値観が変わってきていると思います。

ここ半年でも3人の友人が八ヶ岳へ本気で家を探しています。
自然に触れて新鮮な空気を吸ってゆとりを持って生活をしたい。
八ヶ岳に住んでいる私としては嬉しく思います。

サッカークラブに例えれば、強豪チームに入ってサッカーだけをするのではなく、信頼できるコーチと友だちたちとサッカーを通じて人間力も仲間と一緒に高めていきたい。
そんなお子さんや親御さんも増えてきているように思います。

私は2年前、全国から才能ある子ども達にサッカーを通じて人間力を高める挑戦をしましたが私がやりたかった事を実現することができませんでした。

そんな経験を経て、初心に戻ることが出来ました。
2001年「八ヶ岳から世界へ」を合い言葉に、サッカーを通じて世界で通用する「ヒト」を育てたい思いで八ヶ岳グランデフットボールクラブを設立しました。
20年経った今もその思いは全くブレていません。
才能は元々全ての子ども達が持っているもの。
その子ども達を丁寧に小さい時から一人でも二人でもよいから育てて行くことが自然であることに気づくことが出来ました。
そしてそれは20年前に私が始めたことでした。
20年前の自分に戻れた事を本当に幸せと感じています。

2021年大きく時代が変わっても、いつの時代でも子ども達の心は純粋です。
おそらくは今まで以上に人と人との繋がり、仲間と助け合う、地域を大切にしていく事、弱者をいたわる事が大切になっていくと信じています。

私は協力し助け合えるスタッフ達と保護者様たちと、心の喜びを共感しながら、サッカーを通じて、子ども達が人間としての良心を育めるクラブとして、成長していけるように汗を流していきます。

引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。
保護者様、そしてサッカー仲間ならびに関係者皆様のご家庭が笑顔溢れる毎日であることを祈念致します。

敬具
2021年元旦
特定非営利活動法人八ヶ岳北杜グランデフットボールクラブ
理事長 田畑雅宏

【お知らせ】
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気がつけば誠意の年でした

2020年
本年も沢山の方々にお世話になりました。
そして今年も店主大橋誠さんの「翁」の蕎麦で年越しをさせていただきました。
お蕎麦を食べながら今年一年を思う事は、

母の大手術。
グランデアメージングアカデミーから離れる。
未曾有の新型コロナウィルスの影響で3月〜6月末までDEN休業。
無二の大親友との惜別。
スポーツ総合施設指定管理者に再選。
次男の結婚。
と本当に激動の年でした。

それでもよくよく考えてみると、
母の大手術も日本一の心臓手術の第一人者の先生に偶然にも巡れ会えて執刀していただき大成功し今まで以上に健康になってくれたこと。
グランデアメージングアカデミーから離れたことで色々な人が色々なやり方でサッカー界でビジネスをしていることを知った。
同時に私には日本中にこんなにも沢山のサッカー仲間がいることが確認出来た。
かつ育成の本質が揺るぎない確信となり自分の進むべき道が明確になった。
長期休業のおかけで家族と毎日規則正しく食卓を囲めたのは初めてかもしれない。本当に幸せな期間となった。
そして大好きな絵を沢山描けて八ヶ岳も沢山歩いた。
改めて八ヶ岳に住んでいることの恵みを知ることとなった。
大親友から託された事も辛さはあるけど私のやるべき生きがいに加わった。
スポーツ総合施設を北杜市より託され20年、これから5年間かけてじっくり地域に貢献できることに取り組める。
15歳で親元を離れ昨年14年ぶりに戻ってきた次男が八ヶ岳で家庭を持ってくれた。これは親としてもサッカー同志としてもこんなにも嬉しい事はない。

そしてノーベル賞の大村博士をはじめ、サッカー界ではない別世界で頂点を極めた方々とお会いする機会が今までで一番増えた。
良質な沢山のエネルギーを浴びることができた。
家族全員が健康で沢山の笑顔の毎日でした。

そう考えると。
全てが良いことばかりであることに気づくことが出来た。
本当に感謝しなければいけない。

そして昨日今日と15年以上お付き合いしている世界で挑戦し続けているファミリーが来てくれて八ヶ岳を歩いて今年を締めることができた。
そして今日は20年以上毎年泊まりに来ていただいているお客様であり友人でもある方々と一緒に今年も健康で笑って年を越せることに感謝しかありません。

激動の年ではなくて、「一期一会」真に誠意の年であったと思います。
全てに感謝し、明日からもサッカー界の末端で誰かの役に立てる事に汗を流して行きたいと思います。

感謝
2020年12月31日
 田畑雅宏

【お知らせ】
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クリスマスの日

グランデのクリスマス会を開催しました。
今年は新型コロナウィルスの影響でクリスマス会を開催することを迷いに迷いました。
それでも保護者様方からも「やりましょうよ!」というポジティブなお声掛けも沢山いただけて保護者様ご協力のもと万全な新型コロナウィルス対策を行って開催することが実現できました。

結局は保護者様に何から何まで仕切っていただいて、6年生達も準備に積極的に関わって司会進行から楽しいアトラクションまでやっていただきました。
私がしたことは私からのプレゼントジャンケン大会だけでした(笑)

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なによりも嬉しかったのは、保護者のみなさんが沢山参加していただけたことです。
僕たちスタッフをリスペクトしてくれているということ。
それが心で感じられたことです。
そして僕らも保護者の皆様に感謝することができていることです。
もちろんグランデの子ども達はみんなカワイイです。

これこそが20年前グランデ設立3名の保護者様とスタートした時と一緒の雰囲気です。
あの時もクリスマス会で全員の保護者さまがデンにちらし寿司やケーキやら持ち寄って集まりみんなで騒ぎました。(笑)懐かしく思い出しました。

今回もあの時と一緒です。
そしてクラブ員の子ども達よりも保護者の皆さんの参加人数が多いという快挙でした。
同じ感覚を感じられた事がとても嬉しくてたまりませんでした。

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グランデはやはり最高です。
サッカークラブではありますが、人よりも優れている事を争う必要も自慢する必要もないと思っています。
サッカーを通じて自分の個性を大切にして仲間たちと協力することが人生でどれだけ大切かを得ることだと思います。
優勝するとか、ナショナルトレセンに選ばれたいとか、強いチームのセレクションを目指す事に否定はしません。
それでも、それは自分が本当にサッカーが大好きで、友だちとサッカーを楽しんだりの日常の延長上にあることにすぎません。
その事自体が目的になってしまってはつまらない人生になりそうです。
今がサッカーが楽しければそのまま楽しんで行けば自然とよい方向へ子供の人生が向かっていくという。
川の流れに逆らわない自然の摂理に身を委ねる生き方。
本当に当たり前の事を続けられる事が結局は一番の近道なんですね。
それこそが楽しい人生を親もお子さんも歩んでいける法則だと感じます。

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これって、どうしても人間は向上心があり、今に満足せずにいられないものです。
だからどうしても、上へ上へ登ってしまいます。
頑張ってしまいます。
そうすると酸素が薄くなってきて苦しくなってしまいます。
苦しくなって、疲れているから、判断が鈍ります。
心が整えられ無くなってしまいます。
そんな時に甘い罠に引っかかってしまいます(^^)!

上へ登る時代から横へ歩く時代に変わってきている気がします。
数字で物事を判断したり、勝った勝ったで騒いだり、自慢する時代は終わりです。

グランデは子ども達と、保護者様たちと、楽しいサークルのように、協力し、助け合いながら、子ども達にサッカー以外の体験も沢山して心と身体を育むグランデにしていきます。
やはりそうしたい。
そう思えたクリスマス会となりました。

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保護者の皆様ありがとうございました。
この子たちの心を育んで行きます。
これからもよろしくお願いいたします。
感謝!

ゼロからイチを奪う時代からイチを分け合う心の喜びの時代へ。
ネバーギブアップ・フットボール!
コラソングランデ!
田畑雅宏

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