先日の週末、3年生最後の大会が終了しました。
第15回山梨県クラブユースカップの決勝・準決勝が行われ優勝することができました。
選手・保護者・スタッフ・そして私と全員が勝利して涙できた最高の瞬間でした。
全てが報われた瞬間でもあります。
今年のチームテーマは昨年に続き「感動するサッカー」でした。
高円宮杯では4年連続の関東決定戦前での敗退となり感動するサッカーとはほど遠い内容で終えていました。
あれから2ヵ月。
3年生達は誰一人諦めず自主的に練習を重ね、この子達がどのように成長していくか見守り続けた2ヵ月でもありました。
クラブカップ1,2回戦は苦しみながらも逆境をはねのけて勝ち上がりました。
そして迎えた12月14日。
準決勝の相手はヴァンフォーレ甲府。
ヴァンフォーレ甲府にはこいつらが1年生の時0-14で負けた相手です。
手も足も出ず、はるか雲の上の存在でした。
あれから3年。
高円宮杯決勝でヴァンフォーレ甲府と戦う事を描きながらも2年間公式戦で一度も対戦できずにいた相手とようやく最後の最後で戦うことができる舞台にたどり着けました。
前半0-0。お互いに決定機決めきれない。
後半15分痛恨の失点で0-1。
試合終了まで残り2分。
諦めない心。
コラソングランデ。
そして
PK戦へ突入。
迷って蹴る事だけはするな。いつもの力で決めた場所へ蹴り込むだけだ。
あとは勝利の女神が微笑んでくれるだけだ。
全員が決め続ける。
これを止めれば・・・・勝利。
止めた。
守護神タクト。2本止めて4-2で勝利。
この3年間やりつづけていたことが報われた瞬間でした。
勝利の女神さまからご褒美をいただけました。
カズキには本当に労力注ぎ込んだ。内面が本当に成長したことが嬉しい。
タクトとは幼稚園からの付き合い。お互いに歳をとったもんだ.笑
そしていよいよ3年生が勝っても負けてもこの先、八ヶ岳のユニフォームを一生着ることができないラストゲームです。
それが決勝戦で終えることができるなんて、なんとも幸せな子ども達そして私です。
今だから明かしますが私の中では準決勝ヴァンフォーレ甲府戦で全力を尽くした選手達に決勝フォルトゥナ相手に戦えるだけのスタミナは残っていないだろう。
メンタルもリセットできるか心配でした。
なによりも体調不完全な選手が数名いたし(俺には言ってこないけどね)。
試合開始前選手達に言いました。
「お前達はヴァンフォーレ甲府を倒せた。なによりも技術でもあれだけ差があった相手と冷静に観ても互角になったと思う」
「ある意味自分達の上手くなるという中学時代における自分達の目標は表現できたんじゃないかな」
「だから、決勝戦はお願いがある。こんなこと設立からいままで一度も選手達に言ったことないが」
「このゲームは自分達のためではなく俺の為に戦ってほしい」
「親の為、自分の思う人の為にでもいいよ。俺に優勝をプレゼントしてくれないかな」
そんな言葉をかけて送り出しました。
その時の子ども達のニコッと微笑んだ瞬間を今でも鮮明に覚えています。
そして試合開始から全開でした。(コイツラ絶対スタミナ切れるなと思いながらも何故か嬉しい気持ちでした)
前半は1得点ではありましたがシュート15本を放ち圧倒するゲーム運びとなりました。
後半も10分、15分と追加点を取り3-0とリード。
残り10分を切ってフォルトゥナさんの猛攻を浴び1失点5分のロスタイムにさらに1失点。
どうにかボロボロの状態ながらも3-2で歓喜の優勝で今年の3年生達は八ヶ岳のユニフォームを勝利して後輩達へ渡すことができました。
ブログでは書けない、書き切れない沢山のドラマが沢山ありました。
準決勝のヴァンフォーレ甲府戦は勝利した後は嬉しくてたまりませんでした。
なぜならまだこいつらと一緒に戦えるからです。
決勝のフォルトゥナ戦で優勝した瞬間だけは同様の嬉しさでしたが、その後は寂しさの方が段々大きくなってきている自分の心に気がつきました。
この子達ともっと楽しみたい。
ここから先はそれぞれ別の場所でお互いを尊重しあいプライドを持ってやり続けて行く長い道が始まる。
結局ゴールは永遠にないのです。(goal.co.jpはDENのアドレスだよ)
もしもゴールがあるとしたら、それは新たなスタートなのかもしれませんね。(武田鉄矢さんの歌のセリフみたいだけど笑)
そんなわけで、俺もお前達もここからが新たなる始まりです。
感動するサッカーの入り口に立つことができたと思います。
感動するサッカーとは。
感謝する気持ちから生まれる。
お前達の人生もそう願う。
感謝。