先日、クラブ2期生マサトがDENに泊まりに来てくれた。
10年前。
俺がジュニアユースのクラブチームを立ち上げた事を思い出す。
「こんな田舎の子供も少ない八ヶ岳でクラブチームは田畑さんやめた方が無難だよ」
「中学生は部活でやれば良いし、中学にサッカー部がなければそれもその子の宿命なのだから他の部活やればよいと思うよ」「よくまあーこんな大変な事やるね~ご苦労様です」・・・等と言われた事を思い出す。
他にも色々言われたなあ~。今となれば・・・楽勝で笑い飛ばせるけどね!
スポーツ少年団時代は補助金も出たし、グランド使用も優先的に年間確保出来たし、しかも無料。
急にキャンセルしても誰も文句言われない。
クラブになったら、まずはグランドの予約が取れない。
もちろん毎回使用料がかかる(本当は当然の事だけど)
俺、煙草吸わないのに、グランドに吸い殻が落ちていたと役場より呼び出しが来た事もあった。
スポ小の監督の時よりクラブチームの監督になって確実に腰が低くなったと思う。
そんな設立したばかりの右も左もわからない私のクラブへ入ってくれた数少ない選手の一人が立派な青年になってDENに大勢の仲間と来てくれたわけだ。
マサトには苦労したな~。
「俺はフットサルやりません。サッカーやりにきているので・・・」
当時は本当に生意気なガキだった。
今回フットサルチームの仲間と来たのだから・・・俺の勝ちだな。(笑)
マサトと真剣に向き合った中で俺も相当成長できた。
マサトは足の怪我にも悩み続けた。
小学校の時のように身体が思うように動かない。
後輩に走りで置いていかれる。小学校時代はキャプテン。トレセンにも選ばれチームの中心にいただけにプライドはボロボロ。
この時まで小学生の監督15年やっていたけど、中学生の心を動かす事の難しさを改めて感じたものだ。
いつも笑って、ウマイウマイとおだてても。残念ながらその場しのぎに過ぎない。
こいつらの1年間は大人の5年間以上に変化している。
まずは俺が本気になること。
そこからがスタートだったな。
だから、グランドに立ち続けた。
試行錯誤しながら、誰もやらない事に毎年チャレンジし続けた。
もちろん今も進行中!
会議やら、クラブ員の勧誘やらはどうしても後回しになった。
いつのまにか、サッカー協会の理事やら様々な役職も全て・・・肩書きはなくなった。笑
マサトも来年から東京で社会人生活らしい。
話しをする中でマサトの成長をとても感じた。
俺への気遣いも感じた。
いつのまにか大人になったんだな。
ジュニアユース時代の話しをしながらお互い・・・少し涙ぐみました。(笑)