ベストを尽くす

ベストを尽くす。
とは、
実は試合開始前までを言う。

誰だって試合中は全力だ。

試合中にベストを尽くせない選手はそもそもピッチに立つ資格がない。
それはアスリート(競技者)ではない。
それはレクリエーション(娯楽や余暇)を楽しむプレーヤーの領域だ。

試合開始前までにアスリートがやるべきことは沢山ある。

疲労回復、怪我予防、筋力アップ等の身体コンディションを整えること。
仲間との信頼関係、監督との信頼関係、親とのコミュニケーション、用具の手入れ等メンタルコントロールを整えること。
苦手なプレーの克服、基礎スキルの向上、イメージトレーニング、個人戦術・チーム戦術、対戦相手分析等テクニカル向上に努めることは当然。
まだまだ沢山ある。

試合開始を逆算し、身体と心の温度を少しづつ上げていきながら、試合と同時に最高のパフォーマンスを発揮することに全神経を集中する。

時間が許す限り、できる限り全力を尽くす。
試合中はその全てのエネルギーを出し尽くす事を楽しむ。

運を天に任せることも、勝利の女神が微笑んでくれるかどうかもそれからだ。

ベストを尽くすとはそういうことだ。

負けて泣くことは誰でもできる。落ち込むことも誰でもできる。

そこだけを高校選手権サッカーのロッカールームの感動名場面集の主人公になってしまう若者が多すぎる。

敗戦後、キャプテンの挨拶
「今回負けた悔しさを忘れず足りない所を考えて次は勝てるように頑張って行きましょう」

前回の時と同じセリフだよ。無理だよ。

負けた悔しさが本当にあるヤツは悔しさ忘れずなんて口に出さない。
足りない所は考えるものではない。
負けた瞬間に相手と比べて何が足りないか感覚として理解し次の戦いに向けてやり出せないといつまで経っても足りない所は見えてこない。
次は勝てるように頑張るなんて言っているうちは100年経っても勝てない。

そもそも本当に悔しかったら挨拶なんて、言葉なんて出てこない。
涙でグシャグシャで言葉にならないか将又頭の中真っ白で何も言葉が浮かばない。

ベストを尽くす。

それは自分との戦い。

紙一重の差が大きな差となる。

さあーどうする。

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心の中に虹を描ける人は素敵だ。


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