先週の月曜日、今年もリンゴ行ってきました。
毎年家内と二人で行く恒例行事になっています。(^^)!
リンゴのブログがアップされると「もうそんな時期になったんですね」と周りから声をかけていただきます。
冬仕度の始まりの合図みたいなものです。
実は今年は毎年お世話になっている太田さんのリンゴではないのです。
太田さんいわく
「おれっちもさー、歳じゃげに、畑へらすだにー」
「わりーけんど来年はやらんだよ」
「かーちゃんとほっけーどーにでもいこうかとおもってるでーなー」
昨年に実はそう言われていました。
そして今年は紹介していただいた田中さんのリンゴです。
それでも太田さんには会ってきました。
「あんれっ!まーようきただにー」
「おじさんに会わないと1年締められないので顔だけ見に来ましたよ。
「これ、おみやげね」
「わりーじゃんねー。おれっちからは何もねーけどね」と豪快な笑い声。
「どんなりんごだ。おれっちに見せてくれしよ~」
「こりゃーちっけーなー。もっと手入れせんとだめずらにー」
「来年、やりたかーなーけど、やっぱおれっちがめんどーみてやるだがな~・・・・・ちと考えさせてーな」
田中さんも良いおじさんでしたし、畑の手入れも行き届いていました。
それでも太田さんは自分の仕事にプライドを持って40年以上妥協なくリンゴ作りをしているのだと思いました。
手のシワの数と割れた爪の跡、指の関節の太さ・・、そして年季の入った長靴と昭和58年と記載された農協の帽子。
そしていつでも歯の抜けたシワだらけの顔での憎めない笑顔。
それでいて、帰り際、いつも車のバックミラーを覗くとおじさんは農協の帽子を脱いで私達が見えなくなるまで深々とお辞儀をしていただいている姿がバックミラーに映っている。
今年もそうであった。
私もこうありたいといつも感じる。
日頃、勝っては喜び、負けては落ち込み、これに勝てば関東だとか、あの1点が防げていればだとか。
時間に遅れそうだとか、時間が延びたとか・・・、今日は誰が欠席だとか・・・。
このおっちゃんと会話をしていると日頃の自分が本当に小さく感じてしまいます。
常に自然体であり、欲張らず、自分の仕事に妥協せず、毎日を生きている。
自然の摂理とでもいいましょうか、そんな、全てを受け入れる覚悟を感じます。
私はまだまだですね。