心で見る2017

今年も友人の智さんが、たまハッサーズの仲間達と八ヶ岳へ来てくださいました。
7月1日から始まる全日本選手権優勝に向けての強化合宿です。
智さんこと、黒田智成さんは日本ブラインドサッカー日本代表の中心選手として世界で日々戦っている第一人者です。

以下、智さんのプロフィールを転載しました。

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2015年05月26日 日本経済新聞 夕刊

ブラインドサッカー 黒田智成(36歳)

黒田智成が失明する直前、この世で最後に見た光景のひとつは、
テレビに映った山を登る人々の姿だという。
それが1985年8月、日航機墜落で御巣 鷹山を目指す人たちだったと知るのは後のこと。
当時小学1年生、6歳だった。

生後3カ月で左目に小児がんの「網膜芽細胞腫」があるとわかり、摘出。
右目は0.3程度の視力があったがだんだん落ちていき、
入学した普通の小学校では一番前の席でも黒板が見えなくなる。
すぐ熊本県八代市の実家から熊本市 内の寄宿舎付き盲学校に転校。
その年の夏、右目にもがんの疑いがあるという ことで摘出手術に踏み切った。

しかし、結果的にがんではなく、手術は必要なかったとわかる。
だが黒田は 「命をとるか、視力をとるかの選択だったから、それが間違っていたとは全然 思わない」と強調する。
母の文子によると、
麻酔がさめ、光を失ったことを悟った息子に手の甲を激しくつねられたという。
「悔しかったんでしょう。でもその後ふっきれて、別人のように明るくなった」

実家に帰ってくる週末は、近所の友達と活発に遊んだ。
ボールを蹴ったり投げたり、ミカン畑を走るレール付き運搬機に乗ったり。
自転車さえ乗り回した。
自宅近くを走るだけだが、家の入り口までくるときちんと曲がって戻ってくる。
「風の吹き具合が変わるから入り口がわかる、と言っていました」(文 子)

障害者のトップアスリートに共通するメンタリティーは、
パラリンピックを提唱したドイツのルートビヒ・グットマン博士の言葉に通ずるものがある。
「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」。
幼くも、黒田は 後ろを振り返らない心性を身につけていったのだろう。

そして底抜けの明るさは人を呼び、友を呼んだ。
ガキ大将然とした幼なじみは、目が見えないことを理由にしたいじめを許さず、
庇護(ひご)者のように 常に黒田に寄り添った。

進学した久留米大でもそうだった。
同大で初の全盲の学生となる黒田を迎えるにあたり、
大学は教科書の点訳などを手伝う学生ボランティアを募集。
これに関わり、後にゼミで黒田の担当教官となる原口雅浩は
「彼が障害を気にせず、ものすごく明るい子だったので、周りに自然と人が集まった」。
大学にな じめるか、ボランティア学生とうまくやれるか、という心配は杞憂(きゆう) に終わる。

中高で柔道やグランドソフトボール、陸上競技に親しみ、
大学では三段跳びで視覚障害者の世界大会の参加標準記録をクリアしたこともある黒田が、
ブラインドサッカーと出合うのは筑波大大学院の修士2年目のこと。
横浜市内で開かれた体験会に参加した。

「それまで視覚障害者のスポーツといえば、
接触を避けるため制限があり面白くなかった。
それがブラインドサッカーではピッチを自由に走り回れる。
一 回で魅力にとりつかれた」。
アスリートを目指す道が一気に開けた。(敬称 略)

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今回も智さんの明るさとポジティブさにやられてしまった。(笑)
そして、日本代表でもある仲間のヒナさん、アキさんも相変わらず明るい。(笑)
夜のアキさんのマケレレのカミングアウトは笑えた。
たまハッサーズには6人の日本代表選手がいる。
そして裏方として黒田さんの奥様やいつも笑顔のハルカさん。
社会人1年生となった中尾さん・・・。
みんな明るくて、一生懸命で、ハッサーズの面々と一緒にお酒飲む時間は本当に自分を豊かにしてくれる。

3月に行われたクラブチャンピオンズカップの北海道戦のゴール素晴らしかった。
GKは元コンサドーレ札幌のJリーガーの芳賀選手相手に突き刺しました。
他にも日本代表VSブラジル戦も凄かった。


両ゴールともに全て狙って蹴っています。
しかも蹴る前にフェイントを入れてドリブルするスペースとシュートスペースを作っています。
こころで見る事の本質を毎回、学ばさせてもらっています。

2日目は貴重な合宿の仕上げ日に関わらず、今年も結局全ての時間をうちの子供達に費やしてくれた。
感受性豊かな子供達だからこそ、僕の感じた何十倍のことを得てくれたであろうと信じたい。
これからのプレーも日常の生活にも変化が現れてくると思っている。
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人と人とは、やはりこころで繋がっているかどうかなんだと思う。
僕はそれを信じて、子供達にも接してきているし、なかなか保護者の皆様とお話するチャンスは少ないけれどいつも保護者の皆さんともそうであると思っているし、そうありたいと願っている。

これからも、僕はこころで子供達を見て判断し決断して行くつもりだ。

智さん!たまハッサーズのみんな、ありがとう!

全国制覇!祈っています!
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