自反尽己

今日は3年生達がDENに来てくれた。

正確には庭の掃除をしてくれた。

選手達を私用で使うのは言語道断なんて、今のご時世は言われてしまうのだろうな。(笑)

一緒に2時間、この子達の事を色々と思い出しながら汗をかきながらも落ち葉を集めていた。

長い子は9年間、グランデに通ってくれた。

この子達の15年の人生の中で9年間、物心ついてからを考えると、ほぼ全てがグランデと関わりながら、運動会、家族旅行、楽しかったこと、悲しかったこと・・・様々な事とリンクしているわけだ。

かわいらしい無邪気な小学時代が我が子のように思い出してしまった。

どこまで、この子達に CORAZON GRANDE を染みこませられたかはわからないけど、10年後、20年後でも、ここで育まれた栄養が作用されてくれれば嬉しい。

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俺はこの時から、いつも君達を遠くから見守っていたんだよ。気づいていないだろうけど(笑)

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1期生からの伝統のキャプテンマークは、やはり全員揃っていない中では巻かせることはできなかった。

今回、ダイユウにキャプテンマークをプレゼントした。
9年間サッカーを純粋に楽しみ続けている俺からのクリスマスプレゼントだ。(笑)
もちろんキャプテンマークをプレゼントしたのは初めてのこと。

そのキャプテンマークには「自反尽己」と書いた。

自反尽己とは孟子に出てくる言葉。正確には数年前?の「致知」に書かれていた言葉。

誰かから無礼な態度を受けたとしたら、相手を批判するのではなく、有徳の人は必ず自分を反省する。
失敗や不運を自分が足りないと受け止めることができる人間と、他人のせいにして済ますことを繰り返してきた人間とでは、かなりの確率で運の良さが違ってくる。
ということだそうだ。

例えば、自分が上手くいかなかったときは他人のせいにしてしまう。
テストの成績が悪いのは先生のせいでもサッカーのせいでもない。
試合に出られない、自分の息子が他クラブに行った友達と比べて成長していない、それはクラブの指導が悪い。
その吐いた言葉というものは、毒をまき散らしているが如く、悪臭を放ち、周囲の人たちに伝染していく。
周りを悪くするということは自分の子供の環境を益々悪くしてしまっていることに気づけていない。

LINEで自チームのネガティブな発言を繰り返している親達のチームもあると聞く。
それがどれだけ自分の子供を苦しめているか気づけていない。

ありがたい、ありがたい、感謝の気持ちを親が持てば、自ずと子供も変わっていくものだ。

他人のせい、環境のせい、と嘆いた所で何も変わることはない。
そうではなくて、自分が足りないということを冷静に受け止め、自分と向き合い、ポジティブに今の置かれている立場に感謝し、日々素直なこころで努力して自分を変えていくしか方法はない。
うまくいかなかった時にこそ、自責で考えなさい。
そんな意味である。

試合の勝ち負けはどうであれ、「自反尽己」の精神を持ってこれからの人生を歩んで欲しい。

カワイイ子供達。(笑)

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CORAZON GRANDE!

林檎2017

今年も契約しているリンゴ農家の太田さんご夫妻の所へ妻と行ってきました。

毎年同じ書き出しです。(笑)

最初の頃は家族5人で出かけていました。子供達が喜んでリンゴの木にハシゴをかけてもいだり、リヤカーで運んでいた姿が昨日の事のように浮かんできます。

そんな子供達もみんな大きくなりました。

思い出すだけで、顔がほころびます。(^^)!

毎年、この時期が来ると、ホッとします。
まだ今年は終わってはいませんが、夏の繁忙期を無事乗り越え、高円宮杯を終え(悔しさ一杯ですが・・・)、三年生達の進路もなんとなく見えてきて・・・。
そして、スタッドレスの履き替え、クリスマスツリーを倉庫から出して・・・今年に感謝してお世話になった方々への年賀状の準備を始める。

そしてなによりも、こうして妻と二人で、太田さんご夫妻の顔を見ることでホッとします。

太田さんご夫妻とのここ数年の話題はお互いの子供達の事や孫の事です。(笑)
おもいっきり盛り上がりました。

「田畑さん。いいてーぇこと、いったんて、そりゃーなー、ええことひとつもありゃーせんがゃなぁー」
「おれっちなんざぁー、それでどんだけしっぺーしてきたこかなー(笑)」
「むすこなんざぁーなー。嫁のこぶんだがゃー(笑)みーんなぺらぺらと言われちまうぞー(笑)」
「だまるが勝ちゃーぞな。政治家といっしょだぞしー。んだけんどなーソンタクなんぞーはしてくれねーえゾ!(笑)」

リンゴ畑の真ん中で大声で笑い声が響きました。
2時間は話していたかと思います。

一年中、サッカー関係者の仲間といて、サッカーの話題で24時間過ごしている私にとって、唯一、サッカーのさの字も出てこない。
単なる小さな宿屋のオヤジとして接してくる太田さんご夫妻との時間は本当に自分を素に戻してくれます。

年季の入った農協の帽子と長靴。
割れた爪と間接の太いシワだらけの日焼けしたゴツイ手。
笑うと見える銀歯(笑)。

何が大切か。

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なにげない青空と冷たい空気の中で、たわいもない会話だからこそ、こころが豊かになれるのだと思う。

高いお金を出して聞く有名先生の講演会よりも・・・.

子供達と一緒にリンゴを採っていたとき・・・

そして太田さんご夫妻とのひととき・・・

約束もしない中での時間をきにしない時間。

こんな時間がもしかしたら・・・「人生で一番大切なんだろうな」と感じられました。

太田さん。また来年ですね。

感謝です。

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今年のリンゴは当たり年です。