人生は大きい決断、小さい決断の積み重ね

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今年2022年。
3年生ラストの公式戦が終了した。

昨年2021年。
グランデとして再度新規登録してゼロからの再スタートをした。

人数が11人揃うか分からない中で2年生からグランデに来てくれた二人。
そんなアヤトとカイルのグランデとしてのラストゲーム。
本当に成長した。

2年前のことを思うとここまで子ども達がそしてチームが成長できたことは全ての方々の助けなくしてはありえなかった。本当に感謝しかない。

3年生全員のエリートシードチーム相手にアヤトとカイルと1,2年生そして保護者さんとひとつのカタマリになって戦えるチームがわずか3年で復活したことは奇跡としか言いようがない。
まるでドラマのようだ。

「グランデ」本当に素敵なクラブだ。
ジュニア、ジュニアユースのカワイイ子ども達。
お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん等の保護者のみなさん。
気心知れたスタッフたち。
地域のスーパーさんや企業さんからも応援していただけている。

3年前。人生の大きな決断。大きな挫折を味わった。
「やる決断」より「やめる決断」のほうが何百倍も苦しいことを身をもって経験した。

決断とは決める。
それは断つことであり、迷いを断つこと、そして退路を断つこと、達成したい決心の願望を貫くことである。

私は子ども達がサッカーを通じて、人生を豊かにして欲しいという願望がある。
それは自分の子ども達にそう願って育ててきたからにほかならない。

だからこそ、その願望が大きな決断になった。
あの時から、不安の未来の時から、可能性のある未来に再びシフトし始めたのだと思う。

「自分の決断で生きていると胸を張って言える人生」と教え子に諭したことがある。
そんな私が胸を張ってサッカークラブ代表をしていなくては教え子を裏切る事になってしまう。

3年生は高校入試という大きな決断が迫っている。

そこに辿り着く前に小さな決断が沢山あったことを思い返して欲しい。

今日のトレーニング。
今日の勉強。
しっかりと小さな決断を積み重ねているか。

願望が大きければ大きいほど小さな決断の連続なくして大きな決断には辿り着けない。

人生は大きい決断、小さい決断の積み重ね。

今日の大粒の悔し涙は大切な宝物。

君達の人生が可能性ある素敵な未来になることを願い続ける。

自分の人生を自分で決断できる知見と誠実さを身につけて。

八ヶ岳から世界へ!

ネバーギブアップフットボール・コラソングランデ!

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寒空の中、沢山の保護者様。
子ども達はラストまで走り抜きました。
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3年生2人それぞれの言葉。
この魂を2年生1年生が引き継ぎました。

ボールを見ないで景色を覗く。

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フットボールスタイリスト鬼木祐輔さん。
早いものでもう10年以上のお付き合いになった。

シュッ!とニョキ!と重心移動という自分の身体をどう動かすことがサッカーを上手くなるために引き出せるのか。

頑張らない、力まない、踏ん張らない!

鬼ごっこや「履いてますよ!」なんて事もやりながら子ども達の心を掴んでた。

ボールの蹴り方やアジリティを向上させる重心移動はとても分かりやすかった。

そして近年は、サッカーの「いい選手」とは何か、目的地、覗くがテーマになっている。

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この2冊もDEN本棚のベスト本

鬼木さんは5年以上にわたって長友佑都選手と共にインテル、ガラタサライ、マルセイユと世界のトップリーグの現場にいた。

その場所にいたからこそ感じられた事がある。
それこそが鬼木さんの財産。

日本の育成年代から世界のトップリーグに生活を移し育成の先にある目的に行くには何が「いい選手」なのか。
そこを感じる事は鬼木さんにとって必然であったに違いない。

言語も日本人とは違う。
文化の根底の違いの上にフットボールが成立している。

世界の「いい選手」とはなにか。
どうフットボールを視座しているのか。

そんなストイックな日々から辿り着いた答えが「覗く」「目的地」だったのだろう。

日本を俯瞰できたからこそ、日本のフットボールに何が足りないのか。
冷静に感じる事ができたのであろう。

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いつも笑顔で仕草に愛嬌がある。

そんな進化し続けている鬼木さんと今回もグランデの選手達に楽しく質の高いトレーニングをしていただいた。

夜も世界のトップレベルの選手達のピッチでの思考であったり、ボールの引き出し方や受け方等を動画で分析しながら話しも弾んだ。

技術のミスというよりも認識のミスであるということも改めて腑に落ちた。

気がつけば深夜1時を過ぎていた。

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サッカー少年なんだろうな

数時間後の早朝6時。
グランデ若手スタッフ達との朝練開始。
私は恥ずかしながら寝坊してからの見学者となる。

8時過ぎまで2時間以上休み無しのハードな鬼クリニックとなった。

グランデスタッフ達とサッカーへの認識の共有もできた。
なによりもスタッフ達が少年の様にキラキラした目で純粋に汗を流していた。
とても良い風景だと思いながら眺めていました。

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本当に熱心
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この光景好き

朝日も昇ってきて太陽も射してきた中でのDENネバギブコート。
小鳥の囀りと相俟って八ヶ岳最高です!

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ボールの蹴り方のトレーニングは本当にためになった。
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子ども達の心を一瞬で掴めるのは鬼木さんの人間力
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一瞬にして動画再生
どれだけデータ頭の中に入ってるのだろうか。
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お得意な人差し指①
赤とんぼとまらないかな。
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お得意な人差し指②
この指とまる選手いないかな。
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二本指もあった(^^)!
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子ども達の真剣な眼差し。好きです。

10年以上前、鬼木さんは普通のお兄ちゃんでした。

その後。
「重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる」を出版する。

その後。
明治大学サッカー部フィジカルコーチに就任。明治大学日本一に貢献。

その後。
4大会連続ワールドカップ日本代表メンバーに選出された長友佑都選手の専属フットボールパートナーとしてイタリアで長友佑都選手と生活を共にする。

その後。
インテル、ガラタサライ、マルセイユと世界のトップリーグの現場で世界のフットボールを体感する。

その後。
長友佑都選手がFC東京に戻ると共に日本に帰国し活動の場を日本に戻す。

その後。
「サッカーいい選手の考え方」を出版する。

経験値、体験値、研究値等圧倒的に飛躍され多くのサッカー関係者からサッカー少年達まで幅広く認知される存在となった。

なのに。

いつ会っても鬼木さんは10年前の普通のお兄ちゃん。

いつも謙虚で礼儀正しく誰にでも優しくてフレンドリー。

なによりも「サッカーが上手くなりたい」って純粋な気持ちのまま。

サッカーは上手くなっても人間性は変わらない。
グランデの求めている理想の選手像。

改めて鬼木さんが世界へ引き上げられていった理由がわかった気がします。

ボールを見ない。景色を覗く。

鬼木さんの生き方は目の前のボールじゃなくて、どうしたら上手くなるのかという景色を覗き続けている。
研究者や哲学者と同じオーラが充満している。

だから頭で考えなくても目的地に自然に身体が向いている。
勝手に「役割」という名のボールが転がって来ているように思える。

人生もやはり目先のボールを見ないで少し先の景色を覗くことが大切。

そんなことを感じた楽しい2日間となりました。
鬼木さん!ありがとうございました。

八ヶ岳から世界へ!
ネバーギブアップフットボール・コラソングランデ。

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沢山の学びを得られて子ども達は幸せです!

敗北からの闘争理論

鎌倉インターナショナル FCの河内一馬さん、クリアソン新宿の井筒陸也さんとお会いする機会が訪れた。

河内さんは日本や世界で全ての世代が安心してサッカーを楽しめる社会支援のNPO法人「love.fútbol Japan」の理事であり私も今年9月から1%FCのメンバーとして参画させて頂いている。
また2005年から書き続けているブログタイトルが「フットボール症候群」ということもあり何かしらのご縁を感じた。

井筒さんは友人の三浦泰年氏が関わっている鈴鹿ポイントゲッターズと先日対戦し三浦知良さんと対談したばかりということもありこのタイミングでお会い出来事にやはり何かしらのご縁を感じた。

河内さんは「競争闘争理論」の著者。
井筒さんは「敗北のスポーツ学」の著者。
奇しくも二人ともに今年3月に出版している。

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河内さんと井筒さんは長男次男とほぼ同じ歳(笑)

さらに、
FLAT STUDIO@映画監督でもある石井龍さん。
20年来の仲でもある「大人になってから学ぶサッカーの本質」のKeiさん。
若き才能溢れるエッジの効いた面々からエネルギーを蓄積させてもらった。

「競争闘争理論」と「敗北のスポーツ学」は両書ともに稀な良書である。
久しぶりに書斎に保管しておく本が増えた。

著名人がインタビュー形式で答え編集者が書き上げチェックする類いでもなく単なる自叙伝や名言集ではない。
写真だらけの技術解説本でもない。

両書ともに著者がフットボールに純粋に関わり体験してきたコラソンの塊が高解像度で丁寧に俯瞰し論理的に整理されている。

彼らが本能で感じたことや表現したいことが活字の内面からマグマが噴出する如くコラソンに熱く響いた。

若者たちが人生に真摯に向き合いフットボールを愛しここまで丁寧に言語化されている事に驚きと喜びを隠せない。

サッカーは競うべきか闘うべきかという問にはおそれいった。
そんなことは考えた事もなかったからだ。

サッカーは採点競技では無く対人競技程度の認識しか無かった私にとって子ども達と関わっていく上でとてもよい気づきとなった。

探索アルゴリズムの山登り法もまた沢山のヒントとなった。
この分野は私が日々求めている事でもあるからだ。

両書の内容を解説する気はないのでこれ以上はやめておく。
ご自身の感性で読むべきであり、自身の哲学に大きなエッセンスとなり得る可能性を秘めた両書であるからだ。

河内さんもおっしゃっていたが是非とも両書共に数年後のバージョンアップ版を期待せずにはいられない。

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CLUB WITHOUT BORDERS 素晴らしいスローガン!
ユニフォームもカッコイイ!


9:00キックオフの鎌倉インターナショナル FCの公式戦もKeiさんと観戦した。

鎌倉は高徳院近くに叔母がおり幼少の頃は由比ヶ浜へ泳ぎに行ったり 極楽寺辺りを走り回っていた思い出深き素敵な古都である。

もっとも鎌倉山の異常なまでの静けさもランタンで照らされたトンネルも無くなり私の思い出の場所は心の残像だけになってしまったが。(^^)!

それでも古都鎌倉は素敵な所。
鎌倉インターナショナルFCが地域に根ざしたフットボールクラブを目指し多くの方々との交流や取り組みを肌で感じることができた。

河内さんが話していた「鎌倉が好きな人、鎌倉で暮らしたいと思っている選手がプレーするフットボールクラブ」

そしてクラブ理念として
「日本と世界を隔てる国境をはじめ、人種や宗教、性別、年齢、分野、そして限界、あらゆる“BORDER”(境界線)をもたないサッカークラブを目指す。」

これって本当に当たり前のことなのに実現しているクラブが日本にあるのだろうか。

これこそがフットボール先進国の国々と日本との決定的な違いであることは間違いない。
先ずはこの「当たり前」を実現していくことから日本のフットボールは世界へ急速に近づいて行くのだろう。

改めて八ヶ岳で取り組んでいる方向性への確信も持てたし、新たな発見や視点も持てる事ができた。

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鳩サブレーは子どもの頃からいつも食べていました。
それだけに鳩サブレースタジアムは嬉しい!

何故自分の息子達と同世代の方々にお会いしたくなるのか。

私が少年サッカーの代表兼監督をスタートしたのが25歳だった。

そして35年後の今も未だにクラブチームの代表としてジャージを着て雨の日もびしょ濡れになってグランドに立ち続けているからに外ならない。

25歳の自分は本気だった。そして今も。

だからこそ当時の自分のように若くて本気でフットボールに携わっている方との繋がりを求め続けているのだろう。

河内一馬さんと井筒陸也さんのツートップは同じ歳のハリー・ケインとレバンドフスキくらい解像度が高かった。

なによりもエッジが効いている彼らがこれからどのように成長していくのか楽しみしかない。

そんな新鮮な空気を吸えた時間でした。

「フットボールは人生の全てではないが空気の様な存在になれたら素敵だ」

ネバーギブアップフットボール・コラソングランデな一日でした。

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八ヶ岳で敗北からの闘争をテーマに深掘りしたい!
若者たち素敵でした!

【お知らせ】
noteさんのブログで書いていますのでよかったらそちらもご覧ください。