ベストショット
一年を通じてサッカーの子供達の写真に触れる機会が多い。幸せなことだ。
ビデオも良いのだが、写真は想像力をかき立ててくれる。本と同じ。
一枚の画像から伝わってくるもの。
その前後の風景まで浮かんでくる。
保護者でもあるT氏にはいつも感動的な写真を撮っていただいておりただただ頭が下がる。
自分の子供が出場していない大会に何度来ていただいたことか。
自分の子供も欠席だとなかなか来ないのが普通。
いつも、ゲーム始まってからふと気づくとシャッターを切っているT氏の姿がある。先週末も自分の子供も受験勉強しているのに1時間以上遠方の会場でシャッター切っている姿。そして昨日にはCDが郵便ポストに入っている。
3年間以上にわたり雨の日も風の日もである。
想像するに私に渡す前に500枚はチェックしているだろう。次の日には渡してくる。
重ね重ね頭が下がる。
他のチームの指導者からも親には苦労しますね。なんて話が良く出るが、グランデはT氏のような親ばかりとリップサービス。
T氏のベストショットは全てに近いし、その中でもお気に入りは数枚ある。
次回の機会に伝えたい。
今回のベストショットはジュニアの写真。
ジュニア保護者Y氏からいただいた。この方もまた自分の子供出場していないけど会場に足運んでいただいている。
ジュニア全日本バーモンドカップ山梨大会決勝終了後の閉会式の2枚の写真。
1枚目の写真は準優勝の表彰状を受け取るキャプテンのナツキ。
2枚目の写真は閉会式の後ろの激戦を終えてみんなが戦って負けてしまったコートでひとりボールやらビブス等片付けをしながらキャプテンのナツキを見届けているタリョウ。
ベンチ入れず、スタンドから声援を送り続けていたタリョウ。
表彰式にも整列できない中、黙々と表彰されている選手達の荷物を片付けていた。
この姿はやはり美しいと思う。
そして
親が素晴らしい。
変な親なら「うちの息子ゲーム出さないで、片付けだけひとりでやらせて」なんて子供の前で怒鳴る親もいるだろう。子供の純粋な気持ちも水の泡。
ジュニアユースもこうありたい。
タリョウが輝く日もそう遠くないかもしれない。
がんばれ!タリョウ!