足かけ4日間。直島へ行ってきた。
電車、飛行機、バス、フェリー、そしてバス。
海外よりも気軽に行けない場所かもしれないが、宝探しのように楽しい場所であった。
もちろん、度々メディアにも登場してくるアートの島として有名であるのだが実はそんなに詳しくは知らなかった。
息子と前日晩に下北沢で呑んだのだが、J○○だけのことはある。
草間彌生さんのカボチャ、フラムさんの事とか教えてもらった。
(福武美術館財団常務理事/世界的アートディレクター北川フラムさんと)
※フラムさんはいつもは島にいませんので・・・念のため。
到着し改めて
サッカー(スポーツ)とは無縁の島であることを理解することになる。
島を歩いたが、どこにも「がんばれ!ニッポン!」「私達は○リーグ○○を応援しています」等の登り旗はもちろんない。
見つけたのは小学校の前にあった交通安全の標語。ぴあのちゃんか。
スローライフとインテリジェンスという言葉が似合う島である。
やはり、実際に行動して体感してくることは素晴らしい。
確かに素晴らしかったがそれ以上に、帰り際フェリーの搭乗時刻まで2時間弱空いたこともあり、島民が住んでいる地区を歩けた所に一番の収穫があった。
ここで食べた、おじさんが手打ちしている肉うどん600円美味かった。周りのお客さん?はもちろん地元のおっさんやおばあちゃんが食べに来ていた。
古い煙草と文房具のお店のおじいさんが入り口に座って店番をしている。
帰りがけもまったく同じ姿勢で座っていた。
きっとこの1時間の間に一人もお客さんは来ていないのだろう。
1日座っていても・・・・。効率とか・・・無意味とか・・・。都会の感覚で考えてはいけない。
この感覚も実は大切なのだと思う。この島では。
これが理解できないでこの島を良くしようという言葉は偽善者となるし、島の幸せにならないのだろう。
そんな事も考えながらも
アートとサッカー(スポーツ)には共通するものがあることをやはり・・・感じた。
全身全霊、人間の感じ取れる五感で感性を磨き続ける事が大切であるということ。
これは作り手にも観る側にも必要な事であるということ。
アートの作品ひとつひとつに個性があり、主張の方法も多種多様であるように私達サッカー指導者も同じではいけないと思う。
「誰もが同じカリキュラム」の時代から進化していかなければいけないと感じる。
その為には、指導者・選手も様々な刺激を受けて自分で考るという人間が本来持っている能力をフルに使う努力をし続けていった方が良いだろう。
その半面、私自身もまだまだと感じたこともあった。
具体的と抽象的で混乱してしまった。
例えば
サッカーボールは具体的であり、サッカー自体は抽象的であると思っている。
アートよりもサッカーの方が抽象的であるとか、抽象的対象であるもの同士に順列はなく常に順列は変化し続けて行くものだと思うのだが・・・・うーん・・・難しい。
私のレベルではまだまだ到達できていない。
今回の4日間で得たものは計り知れない。
まずはうちのスタッフ・選手達へのフィードバックからかな。
選手達も大変だな。