初心忘れべからず。
昨日、子供達に話しをした。
子供達と言っても自分の息子娘ではなく、
うちの選手達の事だけど。
何年か前の
俺のノートに書いてあった言葉。
「一番難しい事は初心者の心を持ち続けることである」
初めてスキー板を履いた時。
初めて陶芸をした時。
初めて飛行機の搭乗手続きをした時。
初めて海外へ行った時・・・。
不安だらけであったと思う。
おそらく欲はゼロであったと思う。
教えていただいた方に対して
なんら疑いもなく素直な心で
一生懸命に全てを受け入れていたと思う。
初めてユニフォームを着た時はどうであっただろうか?
初めて試合に出た時はどうであつたであろうか?
単純に嬉しかったと思う。
初心者と言うとなんだか
バカにされたような気分になるかもしれないが、
そうではなくて、
初心者の時の心が実は大切であるということ。
フットサルの大会でもよくあるのだが、
「こんなルールもしらないのか」と言わんばかりの
口調で不親切な対応をしている
役員さんをみかけたことがある。
初心者の心を持っていれば
きっと対応の仕方も変わっていたであろう。
私はスキーも好きなのだが、
1,2級レベルになってくると
本人は勉強していることもあり
技術論が先行してくる。
板のエッジ角度とか、ワックスもやたら塗る。
ブーツの削りもやりだす。
自分は上手いと思い始める。
しかし、指導員から見るとそれほど上手くはないわけだ。
(もちろんそうでない方もいると思いますが)
指導員レベルになってくると
スキーの奥深さが判ってきて
自分がいかにレベルが低いか、
下手くそかを理解してくる。
タイムが遅いのが
マテリアルではないことを理解する。
初心者の心を持っていれば、
相手が年上だろうが年下だろうが
素直に耳を傾ける事ができる。
ヤスさんもそうだし、某飲料会社の元会長さんもそうだし、
みんな初心者の心を持っている。
だから長い付き合いをさせていただけるわけだ。
以前、
誰も知らない元Jリーガーであった方から
上から目線の会話をされたこともある。
可哀相だなと思う。
人生これからなのに・・・。
初心者には
戦術はないだろうな。
初心者には
ボールを蹴っている喜びしかないだろう。
初心忘れべからず。
どんなにレベルが上がっても、
そのレベルに達すれば、
そのレベルの初心者であるということである。
おまえら!
世界に通用する初心者になれよ!
こいつ誰だ?