今年の高校サッカーもある意味楽しかった。
もちろん、教え子達が出場したり、○○が進学する高校が出場したり。
そんな中、新聞等でも目にした記事だが、0-0PKが多かったり、全てPK勝ちでベスト8あり。
得点数も減っているらしい。
昨年のセクシーフットボール野洲も大敗。国見や武南もPK負け。
決勝の盛岡商業と作陽の2チーム。
失礼ながら予想できなかった決勝のカードとなった。
それでも決勝戦は力が均衡していただけに高校生らしい感動したサッカーであった。
素直に面白かったし、手に汗握った。
ただ、前半はコンパクトにしたい意志は感じられたが、かなり蹴っていたし、作陽も後半疲れてきてからは、、、内容的につらかったかも。ボールポゼッションしないで蹴ってしまった。
村井君はシュートのワンプレー以外はあまり機能していなかったようだ。
盛岡にはドラマがあったし、斉藤監督には私も優勝させてやりたい気持ちに途中からなっていた。
この気持ちの差が2-1で盛岡に軍配が上がった気がする。
斉藤監督の40年近い監督生活の執念ともいうべきか、、、、。
改めて監督は大声ださなくても選手と信頼関係があればできるものだと思った。
盛岡は20キロ近く走り込みしていたなんて記事も目にした。
また、前半は0-0でリスクを冒さず。後半勝負。
そのためには試合終了まで走りきれる体力が今後は必要なんていう記事も目にした。
手数をかけずカウンター狙いとPKの練習していますなんていうチームインタビューも聞いた。
こんな事をジュニア、ジュニアユースの監督さんたちが取れ入れだしたら、、、どうしょう。
杞憂であってほしい。
昨年の滋賀の野洲(準優勝の鹿実)
そして今年の岩手の盛岡商業(準優勝の岡山作陽)
2年続けてJリーグチームのない都道府県の高校が初優勝した。
しかも大会前は優勝候補と騒がれていなかった高校である。
見方を変えれば、Jのある都道府県ではJリーグユースと高校で選手が分散、
その分Jリーグチームのない都道府県高校が地方であっても充分に戦えるようになってきたとも言える。
そして、地方の方がジュニアユース、ジュニアチーム指導者との連携をとりやすいかもしれない。
それにしても優勝することは難しい。
過酷過密な大会日程の中のトーナメントの一発勝負。
力の差が強豪校と言われるチームと近づいてるだけに、勝ち進むには運が必要である。
昨年の野洲も今年の盛岡もPK勝ちをしての決勝である。作陽も室蘭大谷に2回戦でPK勝ちをして勢いに乗った。
過去を振り返ってもPK勝ちを経験して優勝しているチームは多い。
それだけ運を見方にしながら勝ち進んでいるわけだ。
この「運」とは、、、ワールドカップでもそうだが、勝利の神様のみ知りうること。
だからサッカーに限らずスポーツは面白い。
「運」を呼び込むためにも日ごろの準備をコツコツとすることしか私たちにはできないのだから。
試合終了のホイッスルとともに負けたチームの選手はその場に崩れ落ちる。
これこそが、真剣勝負の凄さだろう。
うちのグランデFCではまだそんなシーンはない。
もちろん毎試合、試合終了後にバタバタと倒れられたら、、、それはそれで怖いかも。
来年もまた高校サッカーは楽しみだ。