今年の第88回高校サッカー選手権全国制覇し、先日開催された沖縄での総体出場し、優勝した市船へ破れはしたものの全国レベルの山梨学院高校のトップチームと70分お相手いただけた。
彼らにしてみれば、「なんで山クラブのグランデの中学生に俺等が相手するの」思っている選手もいるかもしれない。
グランデにしてみればこのレベルから肌で感じる高校基準を知ることが出来る。
彼らを本気にするも俺たち次第と思っていた。
しかし杞憂に終わる。
人工芝グランドの温度はおそらく50度ちかいだろう。車の車外温度計は37.5度のデジタル表示、温風が吹き抜ける。
そんなコンディションの中、山梨学院のトップチームの選手達から白い歯がこぼれることは一度もなくハイプレスの厳しいゲームをしていただけた。
開始15分までは0-0で頑張り前半0-6、後半0対11となった。
トータル0対16でやられました。
それでも局面において1対1で勝ちきれる場面も何度となく作り出せたし、決定的なシュートまで数回作れた。
選手達には試合前に話ししたのだが、相手の方が試合経験も体力もほとんどが上だと思う。
スキがあるとすれば、勝って当たり前と思っている相手であれば、そこにチャンスが生まれる。100パーセント出し切って、たった1回しかないかもしれないチャンスを死んでもモノにするという思いでゲームに挑みつづけられるかどうかだろう。そして、ボールを扱うテクニックでは差はそんなにないとだけ付け加えた。
レベルの高い相手に勝つためには、やる前からの気持ちでも負けていたらやらない方が良いとも言っておいた。
最初から勝てないだろうなんて選手はアスリートではないわけだ。
今回のゲームで学んだことは図れ知れない。
なによりも、吉永監督の懐の深さに彼の「良さ」を感じることが出来た。
見た目は地味(すいません)で、木訥。(あれ?俺とキャラかぶるか)
色々な人に自分から売り込むタイプではないけど、ジュニアユースチーム相手にトップが真剣に戦うことをさせられる監督。
数年前・某高校チームとやらさせて(もちろんCチーム)いただいたときに、監督も選手も笑いながらお相手していただいたことがある。だから大差もつかなかったが、なんだか後味が悪かった。もちろんそれ以来お願いしたことはない。
挨拶に行っても足を組んだままサングラスも外さず座りながらである。現在の衰退は当然だろう。
いずれにしても、山梨学院高校は名将・横森巧さんから引き継いだ吉永一明監督もなかなかどうして、楽しみな監督である。
全国的に騒がれてチャホヤされる年である。
決して自惚れず足元みている。
山梨もまだまだ進化できる光が見えたことは収穫であった。
とても気持ちの良いゲームであった。
あらためて吉永さんには感謝である。