今日、コウスケが来た。
明日から県外の高校へ行く。
「ありがとうございました」
を言いに来たらしいのだが、この言葉、言うのにずっと・・・沈黙しているコウスケ。
きっと、様々な思いが心にあったのだろう。
俺としてもコウスケが成長し、自立しだした青年に変化してきた事をとても嬉しく感じている。
コウスケは模範解答をいつでもできる子どもであった。
答えを導ける能力の高い子である。
そんなコウスケが単に正解を求めるのではなくどんな行動、言葉を発すれば相手の心を豊かにできるのかというもう一歩レベルの高い解答を考えられる青年に成長してきたことが嬉しい。
だからこそ、自分の意志で県外へ挑戦する気持ちになったのだとおもう。
日中も白州グランドの土を踏め締め、八ヶ岳の空気を味わいながら、グランデの16番を着て後輩達と一緒に汗を流したコウスケ。
感慨深いものがあった一日であっただろう。
15年間過ごした八ヶ岳の地。
明日からは次なる環境となる。
15歳の青年が親元を巣立つことは良い事だと私は思っている。
親としてみるとあと3年は手元に置いておきたい気持ちもある。
だって、プー太郎にならないかぎりどんどん自立していくわけだからな。
コウスケ。親はお前以上に寂しいものだよ。
それでも親元を離れて感じる親の有り難み、そしてお互いがお互いを思いやる距離感も感じることが出来る。
「親を泣かせてはいけない」と思う子どもながらの思いが必ず芽生える。
コウスケ、ジュニアユース時代はお前の心・・散々へし折らさせてもらつたけど悪く思うなよ。
お前の10手先まで読めてしまうからな。
マサキチ同様に・・・高橋家の子ども達と接するのはオモロイ!
夏は行くよ!
12年前・・・俺のコンニャク体操を見て笑っているコウスケ・・・物心ついたときからの出会いだ。
親でもないのに・・・やはり俺も少し・・・寂しい。ガンバレ・コウスケ!