2年連続5回戦敗退で今年のチームは高円宮杯を終えました。
攻め続けながらも決めきれず0-0 PK・前キャプテンと副キャプテンが外し台風接近中の大涙雨となりました。
クラブ歴史12年間中、伝統のキャプテンマークを一度も巻かずに終えたのも初めてでした。
私のクラブでは高円宮杯だけ1期生から使用しているキャプテンマークを駅伝のタスキと同様に歴代の選手達の想いを受け継いで巻かせてきました。
実は今年のチーム。
私は昨日、今日とキャプテンマークをキャプテンに渡しませんでした。
それはキャプテンを信用していないからではありません。
3年生全体としての幼稚さがマサキの時とあまり変わっていない所がどうも気になっていたからです。
キャプテンを心から「信頼しよう」、「助けよう・もり立てていこう」という人間としての基本がマサキの時と一緒なのです。
キャプテンとしての自覚が3年生全員の心の中に宿っていなければいけないのです。
強い・弱いも関係ないのです。
それはコラソングランデがやはり足りないからです。
私のクラブは設立時から育成をテーマに取り組んでいます。
高円宮杯は中学生世代の大きな大会ではありますがこの大会で完成するチーム・選手を作っているわけでも全くありません。
うちのクラブから巣立ってからが勝負です。
しかしながら高円宮杯は選手達が人間として成長するに必要な教育の大きなモチベーション(動機付け)の一つとして考えています。
たまに、「うちのチームは選手が上手くなる為にやっているから大会とか勝ち負けとか関係ない」と考える方もおるようです。
私のチームもそう思われている方もいるかもしれませんが、私は勝利への執着心は誰にも負けないと思っています。
ただし、
選手達が人間として成長に必要な教育過程が伴っている事が前提であることが私の哲学(サッカー観)なのです。
そして上手い選手とはやはり勝利に貢献できる選手です。
東大卒で頭がよくても犯罪に使われては困ります。
頭が良いとは社会に役に立つ人を言うのです。
それと同じです。
たとえU15代表だろうが県トレであろうが所属チームの試合に貢献できない選手は私の中では上手い選手ではありません。
毎年選手の能力も違います。優勝を狙えるだけの力量があるかもしれない年(ないか・・)、全くその力量が足りない年(毎年か)・・・・。
この12年間でその差は様々です。
それでも毎年優勝を目指して取り組んでいます。(まだ優勝したことはありません・笑)
自分達の能力を客観的にしっかり見極め、自分に何が足りないのか、チームに何が足りないのか、どんな練習をしていけばよいのか・・・。
自分達より強い相手に勝つには自分だけの力では足りない事も学ぶ。
仲間との協力、親や地域の人達等が必要な事も学ぶ。
メンバーに入るために仲間との厳しい競争も学ぶ。
メンバーに入れなかった選手はその立場でどう振る舞えるのか・協力できるのかを学ぶ。
メンバーの選手達はベンチ外の仲間をリスペクトするこころを学ぶ。
他にも沢山あります。
昨年も同じ5回戦で精神的弱さから負け、
その後、
クラブカップで「感動するサッカー」を見せた11期生。
さて12期生の君達はこれからどう自分を研き前へ進んで行くのであろうか。
諸君へ
もう一度・ 「初心忘れるべからず」と伝えよう。
黄金色の稲と同様に頭が垂れた君達。
だが、収穫はまだまだ先のようだ。
私はまたゼロからのスタートです。