5年ぶりに全日本ユースU-15フットサル関東大会へ出場した。
通算3回目の出場であったが、毎年関東大会を見てきた経験からかどうにか関東で戦えるレベルまでこの1ヶ月で選手達間に合った。
1試合目
グランデ5-0(1-0,4-0)高崎セレソン(群馬代表)
2試合目
グランデ0-1(0-1,0-0)フッチ(千葉代表)
2試合目は引き分けでもベスト4進出であったのだが、もちろん選手達へはそんな戦略は言わないし立てなかった。相手の弱点を攻める事もいつもながらやらない。
特に2試合目はいつかは点が入るだろうと誰もが思っていたと思う。
真剣勝負はそんな甘いものではない事を選手たちは学んだと思う。
元プロ野球のNさんも数年前だが、遊びに来たときに言っていた。
たった1回の甘いボールを見逃す選手は二流。
たった1回の甘いボールを打つ選手が一流になれる。
プロ選手はみんなそんな少ないチャンスをモノにしてのし上がっていくそうだ。
そんなに技術は社会人野球の選手と変わらないと言っていた。
どんな世界でも同じかもしれないな。
商売の世界でも前髪は掴めても後ろ髪は掴めないという格言もあるしな。
1対1へはこだわりたい。サッカーもフットサルも団体競技でありながら個人競技だと思っている。よくフリーの選手にボール回せというけどフリーであると言うことは場合によってはそこへ相手も出させたいということの裏返しでもある。
フリーであるということは相手もそんなに警戒していない選手であり危険ではない場所にいる選手だろうな。
わたしはフリーです。なんて言っている女の子想像してみるのも良いかもな。
ゴール前は当然フリーの選手がいるはずがないわけで、そこでの勝負で勝ちきれないことには相手よりも上に行くことはできないし、そこで挑戦しないことにはいつまで経っても井の中の蛙君だな。
やはり1対1で仕掛けられる技術を持つ選手は魅力あるし可能性を感じる。パスセンスある選手ももちろん悪いとはいわないが1対1で仕掛けられる技術があることが前提だと思う信念は変わらない。
まあ。目先の試合に勝つとなると話は別だが、自分の信念崩してまで私は試合に勝ちたいとは思わない。今のグランデの選手も同じ気持ちだろう。
今回の関東大会では1勝1敗の2試合は内容は同じであった。
1試合目はたまたま失点しなかっただけとたまたま早い時間にシュートが決まっただけ。そのあとは相変わらず外し続けた。
2試合目はたまたま失点しただけでたまたま最後までシュートが決まらなかっただけ。
2試合ともドフリーも何本も外し、30本前後シュート打った。
2試合ともに失点は想定内。攻め疲れからのカウンターの失点はある。
それよりも点が取れないことにフォーカスしなければ。5-6,5-6で2試合負けた方がまだよい。
あらためて関東へ来て課題は明確になった。
日本代表でよく言われる決定力不足。
この決定力不足の根底を考える事から始めたいと思う。深そうだ。
1回のチャンスで決められる選手。
やはり哲学の域が必要かもしれない。
なにわともあれ。
今年は3年生と長く楽しませてもらえた。
とくにフットサルではベンチ温めること多かった3年生達とも沢山時間を共有することができて彼らの人間としての良さを改めて知ることができたことがなにより良かった。
この16人もまた一生の仲間となったことだろう。
試合終了後の泣き崩れる選手達へのサポート組3年生達の優しい言葉、いたわり、それに対する出場組の態度。お互いが対等の付き合いができていた。
こんなにも素晴らしい連中が私の選手達であることを誇りに思う。
あらためて
ありがとう。