先日のチョモランマ登頂成功アルピニスト竹内さんの話聞いた刺激も手伝い、
まだまだ人生語れる程の器ではないことは承知の上で背伸びして人生の山について語ろう。
私の場合、登る山を決めて登っているわけではなかった。
山道だと思っていなかったがサッカーという道が好きで好きで40年サッカー楽しみ続けてきた。気がついて後ろを見たら結構な眺めが見える高さにいることに気がついただけだ。
私の前を登っていた方がいつのまにか後方に見える。言い換えれば前に居なくなって、今まで出会ったことのない方々に追いつき歩き(登り)出したと言った方が正しいのかも知れない。知らないうちにこれだけの高さに登ったことで体力・経験が身についてきたようだ。
ここからの眺めも結構気持ち良い。でも気持ち良い時間よりも霧も直ぐに立ち込む。山の天気は変わりやすい。
だからこそ、霧が晴れた時の景色は下界とは雲泥の差である。
なだらかな道が長い山ほど頂上は高くなる。当たり前の自然の法則。
土を盛っていけば理解しやすい。
頂上はどこかわからないが、ゆつくり登っているからこそ、いずれ、きっと知らず知らずのうちにゆっくりと下山していくのだろう。だから下山も下山と思っていないから楽なんだろうな。
たまに1,2年でいきなり頂上に立つ方が見受けられるが、高層ビル登ったようだ。
もしかしたらエレベーターかもしれない。
落ちたら真っ逆さまに地上に叩きつけられる。言葉汚いけど即死だろう。
なによりも自分が凄い勢いで急降下していることが実感できてしまう。
バブルとかリーマンショックが思い出される。
関数で表すとY=a,rxではなくY=log,a,rxが正解だな。
高層ビルはいずれ滅びるが、山は滅びない。
山と違い高層ビルは所詮人間が作り出した人工物。自然の法則にはならない。
俺もようやく、知らず知らずの高さにたどり着いてそこから見える山が見えてきた。
ここからは竹内さんのように準備が必要となってくる。幸いな事に俺と同じ意識を持った方が先に1名いたことは心強い。また、俺に付いてくる若者1名いたことも幸いであった。
うちの選手達も最初はただサッカー好きで毎日ボール蹴っていたと思う。
気がついたらそれなりの高さたどり着いた。
夏なのに真っ白に輝く別の山が無数に見えてきたわけだ。遙か彼方にな。
登山道の入り口。サッカー道の入り口。
登るか登らないかは本人次第だが、
この山を観て登るか登らないか考えている選手はやめた方が良い。
観た瞬間に登ろうと魅了された人間だけが登りきれる世界。
Because it is thereの世界。
損得勘定は人生において実は無意味である。
ここからは舗装された道はない。道なき道である。
人生の山に登る道こそが私にはサッカー道。
人生の道は自分で切り開くもの。ただ歩くためにあるわけではない。
登山家ジュージ・マロリーの名言
「Why do you aim to Everest」
(なぜ、あなたはエベレストを目指すのか)
「Because it is there」
(そこに山があるから)