環境が常識を変える

昨日までU-13は合宿でした。

毎年ですが、新1年生はここから本当のサッカー人生がスタートすると思っています。
この合宿では自分で考えることを徹底的に行います。

例えば掃除をするにしても目的は綺麗にすることであり、自分が受け持った場所や役割を分担されたことだけやれば良いわけではないということを学んでいきます。
04_29_38ゴミを捨てに行く途中でゴミが落ちていたら拾える心があるかどうかが大切なのです。
落ちているゴミに気づける心・精神があることが、人への気遣いにもつながります。
試合中の視野の広さ、相手選手の心理状況、審判のジャッジ基準も読み取れてくるのです。
12,3歳の少年にそんな大人でもなかなか気づかない事を要求して、と、思われるかもしれませんが間違いなくできます。
少なくとも私のチームの選手達は全員とは言いませんが、世間さまに今すぐ出しても恥ずかしくない人間に成長して巣立って行く選手が沢山います。
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今回も、もちろんなかなかこちらの要求に応えられた選手は1年生の中ではほとんどいませんでした。
なぜかと言えば
今まで育ってきた環境が彼らの常識だからです。
それ以外の経験がないということです。
もっと言えばオンとオフの切り替えがいつしたら良いのかわからない。
他人から本当に怒られた事がない。
だからこそ、彼らにはチャンスがあるのです。
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今回の合宿ではその入り口の学びの場であります。
今回新1年生達と3日間過ごし感じた事は潜在能力の高さは相当高いと感じました。
しかしダイヤモンド同様に磨いていかなければ永遠に輝くことはないでしょう。

私も選手もそして保護者のみなさんも我慢できるかです。

太陽のように笑顔で彼らに遠くから熱を与え続け、うっすらと汗をかかせ続けさせられるかどうかが大切なのです。
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そして私もまた今回の合宿で選手達から学んだ事も沢山ありました。

今年の合宿も間違いなく成功でした。
スタッフ達には毎回助けられています。
こんなにも真剣に子ども達の事を心から考えてくれるスタッフはいないと思います。
スタッフのレベルも山梨で一番だと再確認できました。

新1年生、新6年生、もちろん2,3年生。
やはり八ヶ岳の選手達はよい子達ばかりが集まってきてくれます。
保護者の皆様には感謝です。
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真剣にやりきった選手達。
ゆっくり休んで、バーベキューで楽しみましょう!

「サッカーがもっと上手くなりたい」

雑感

年とともに一年の早さを感じる今日この頃。

2000年と2001年生まれの子ども達が大切な中学3年間を八ヶ岳で過ごす決心をして飛び込んできた。
この新たな出会いに楽しみを感じてる今日この頃。

まさか、21世紀生まれの選手達を指導するなんて思ってもいなかった。

私が子どもの頃に見た映画「2001年宇宙の旅」S・キューブリックが懐かしく感じる。

昭和生まれの私にとって当時2001年は未知であったし、2013年は想像すらしていなかった。

2013年現在、マンUの香川を筆頭に海外で活躍する選手が沢山出現している。

ようやく海外が特別ではなくなってきたようだ。

 

それでも今も昔もサッカー少年達の夢は同じであって欲しい。

 

「サッカーがもっと上手くなりたい」

 

実は週末、恒例の静岡学園高校へ行ってきました。

毎年お世話になっています。8年目になるのだろうか。

 

今回のウンノさんの声かけも長靴は履いていないけどなんだかオキタツさんに似ていたな。(もちろんオーラはオキタツさんまではまだまだ達していないかな。スイマセン)
ここへ来ると、学園の選手達はいつも同じアップをしているから安心する。
チャライコーチがホイッスル回しながら勘違いして偉そうにしていない所も安心する。

もっともそんな空気がなくなっていたら、静岡まで来ないだろうな。

今だけ強いだけのチームは沢山ある。

本当に強いチーム・選手とは初心を貫き通し続ける継続力だと思う。

 

残念ながら・・・というか、もう少し縮まっているかと思ったけど、ボールを大切にする理解度で相当の差を確認できてしまった。
点数は数えていないが総得点ではそんなに差はなかったと思う。

しかし点を取るまでのプロセスに差がありすぎた。

学園の小さな選手達はあきらかに先を見ているし、夢を実現するための今を挑戦している。
うちのチームといえばずっと出続けた選手もいれば1ゲームだけしか出場しなかった選手もいる。
相変わらず無言の俺がタッチライン間際で立ち続けハーフタイムに呼ばれた選手が出る。

もちろんポジションは選手達で勝手にやっている。

ここでは試合に勝った負けたの意味は薄い。もちろんアスリートだから本能で勝ちに行くのは当然のことだが・・・。

プロ選手目指すまでのプロセスの差・・・。

毎回考えさせられる。

 

今回、偶然にもOBのトモキと会えた。

小学生の頃からグランデサッカーやっていたハナタレ小僧がもう高校3年生だ。

ゆっくりと話しもできた。

親元離れて3年。確実に成長している。

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(来るの知らなかったのにグランデ着ている・・・相変わらず空気読めるヤツだ・笑)

いい顔していたことがなによりだった。

 

「グランデでドリブル磨いてきた事が自分の武器になっている」と語っていた。

それでも、

「あれだけ自由に田畑さんドリブルさせてくれていたのにもっとやっておけば良かった」とも言っていた。

(お前相当自由にやっていただろう!仲間のボールも奪ってドリブルしていたヤツはトモキだけだ)
まずはインターハイ頑張れ!
このド・ヘンタイドリブラー2号!

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さて、
「サッカーがもっと上手くなりたい」

という初心持ち続けている少年は新1年生の中にいるのだろうか。

新たなる出会い祈って!

エビスに乾杯!

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3年生!京都のお土産もありがとう!家族でいただいています!

精力善用・自他共栄

先週、友人の永里正彦さんに「子育てについて」講演会をお願いしました。
今さらですが昨年までJ2・ヴァンフォーレ甲府で人気選手として活躍した長男源気さん。

2011年FIFAワールドカップ優勝・国民栄誉賞受賞、ロンドン五輪銀メダル獲得したサッカー女子日本代表なでしこジャパンの絶対的エース長女大儀見優季さん。

なでしこリーグ・日テレベレーザで活躍。本年度よりドイツポツダムに移籍し日本代表なでしこジャパン次女亜紗乃さん。

先日開催されたアルガベル国際大会では日本代表姉妹ツートップでピッチに立つドリームを実現しました。
リオで実現することを心の底から期待しています。

永里さん3人のお子さま全員プロサッカー選手になっています。

しかも永里さんはサッカー未経験者です。

講演会へはクラブ保護者並びに地域のお子様を持った方々が会場に足を運んでいただけました。
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※いつやるの!今でしょ!

「みなさん!お子さんが何になりたいか、どうしたいか考えた事がありますか」

「親はその為の努力をしていますか」

「うちの娘は小学校2年生の時に日の丸をつけたいと言っていました」

「日の丸をつけるためにはどうするのか・・・その為の生活をその時からしていました」

「子どもに問いかける、聞いてあげる、認めてあげる・・・そして厳しくも要望することが必要」

「他人と比較しないで育てました。競争ではなく創造ですよ」

「みなさん!お子さんが何になりたいか、どうしたいか考えた事がありますか」

「どうしたらできるのかを考えさせること、出来ない理由を考える子どもに育てたらダメだと思いますよ」

「なぜできないの!」
ではなく
「どうしたらできるようになるの?」と問いかけ続けることです。

質疑応答も含め2時間に渡り子育てにおける熱弁を振るっていただきました。

親として色々と考えさせれた貴重な時間となったのではないでしょうか。
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私はその後、永里さんと果てしなく?Footballを肴に飲み続け、次の日も飲み続け?
その翌日はクールダウン?も含めて3時間八ヶ岳を歩きました。

雄大な八ヶ岳・甲斐駒・秩父連山を眺め春の土の匂いを感じながらうっすらと汗をかきながらとても気持ち良い時間でした。
それにしても会話が途切れません。

ヤスさんや佐久間さんともそうですが心通じ合う仲間とは何時間でも楽しいものです。

そう考えると春休み、
朝から日没まで毎日9日間もグランドに立ち続けても飽きないでいられるのだから、
サッカーが好きだからなのかお前らが好きだからなのか・・・わからないけど、
一緒にいて俺は楽しいということだけは真実なのだろうと思う。

今日もこれからPTA常任委員会へ行ってきます。
もちろん車にはジャージ詰め込んで駐車場でスーツからヴァンフォーレ八ヶ岳ジャージに着替えて夜の練習にはギリで行きますよ!

今日も真剣勝負だ!待ってろよ!おまえら!
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正彦さんと浩介さんとでサッカー本を出している。これもまたスゴイ!
DEN本棚に収めさせていただきました。

Boys be ambitiousⅡ

今日は娘の高校の入学式でした。

校舎内入り妻が書類手続きをしている間、
先生と間違われて色々と質問をされてしまいました。

案内係の生徒さんに「私、先生に見える」と聞いたらその生徒さんは「笑いながら・・見えます!」と言われてしまいました。

生徒さんと笑顔で会話しているものだからその後も「先生すいません」と新1年生のご父兄から呼び止められました。

この流れは益々まずそう・・・と感じ・・・
早々に体育館の保護者席へ。

それにしても周りに沢山お父さん方いるのに・・・。
なんで俺に・・・来るかな・・・まあーいつもの事かと思いながら・・・座っていました。笑

娘の高校の校是のひとつは
「Boys be ambitious

なんでも第七代校長さんが札幌農学校の一期生でクラーク博士から直接薫陶を受けた方であったそうです。

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「青年よ大志を抱け、しかし、それは金銭やわがままな欲望のためではなく、またいわゆる名声というむなしいもののためであってはならない。
それは、自分の能力の最善を尽くし、自分が人として成すべきことに到達するためにあるものでなければならない」
という意味です。
皆さんの顔が一人一人違うように、それぞれが素晴らしい可能性を秘めています。
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自分の能力に磨きをかけ、精神していってください。
そのためには「今」を大事にすることが肝要です。
「今」に全力投球してもらいたいと思います。
「夢から逃げ出すのはいつでもできる。
けれども、夢を追いかけるのは今しかできない」
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本日配布された学校新聞4月号に掲載された校長先生のご挨拶の一文である。
校長先生の文章を読みながら改めてうちの選手達に、この文章をそのまま伝えたいと思う。

勉強を一生懸命やるには、それ相当の体力がないと一生懸命はできない。
もちろん体力を補うだけの気力(意志)があることが大前提である。

スポーツも同様だとこの頃は特に感じている。

好きな事をやり遂げる為には、苦手な事も克服していかなければならない。

 

今日もまた、娘の入学式で多くの学びを得た素晴らしい一日でした。
感謝!

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「Boys be ambitious」少なからず本籍北海道の私にとっては好きな校是であることは間違いない。

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生徒さんが書いたと思われる大きな絵。
この生徒さんのセンス素晴らしいです。最高に気に入りました。

感性を大切に!

今日はダイチとチハルがそれぞれDENにやってきた。
それぞれが偶然にも明日入寮するそうだ。

自身の夢に向かって親元から巣立って行く。

才能あるがサボりのダイチと不器用ながら猪突猛進のチハル。
走りでも先頭を走り続けたチハルとケツを走り続けたダイチ。
決定的チャンスで確実に豪快にゴールを決め続けたダイチと豪快に外し続けたチハル。
どちらもカワイイ俺の教え子達。

ダイチはコウスケ同様になかなか言葉がでてこない。
それでもようやく帰り際に「3年間ありがとうございました。高校行っても頑張ります」と緊張感溢れる顔で言ってくれた。
ダイチは昨年暮れ頃から明らかに変わってきた。
きっと親元を離れる日が近づくにつれて親のありがたさを考えられるようになってきたのだと思う。

チハルは・・・相変わらずだけど。
お前の気持ちは握手でお互い伝わったはず。

進路決まって安心していたら春休み目前に最後の最後までチハルらしい笑えないオチもあったし。やっぱりチハルだ!

お前は本当にいつまで俺の頭の中に大きく入り込んでいるんだ。
これじゃ高校行っても俺の頭の中に居座っていそうで困ったものだ。
新年度スタートしたのにチハルの事で春キャンプが過ぎた感じた。笑

10期生全員にもいえることだけど、
おまえ等がこれから先、
信念を曲げず、
コツコツと努力し続け、
出会う方々の心を動かせる・・・
いいかえれば自分が感じて動ける人間になると言うことだと思う。

「感動」ってやつだ。

サッカーの試合同様に人生でも思い通りに行かないゲームもある。
そんなときどう振る舞えるのか、どう挑戦していけるのか。

本気で挑戦するからこそ本気の仲間と出会え、苦しいときに助けてもらえる方々と出会えると俺はいつも感じている。

グランデで周到な準備を手に入れたお前達の挑戦はこれからだぞ。

感性を大切に!

One for All , All for One!

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