馬鹿になれ

この歳になってくると人生とは平等に与えられているように感じる。
ただ、与えられていることすら感じられていないところに差が現れているように思う。

自分に今チャンスが訪れている事がわからない。
今頑張らないでいつ頑張るのだろうか。

チャンスが目の前に転がっているのに、
レギュラー手に入る第一候補の権利手に入れているのに・・・それすら感じることができない。
今・死にものぐるいで・全力で取りに行かなければ次はないのに。

商売とは「あきない」のこと・・・飽きないでコツコツと毎日やり続ける。
寒い日も暑い日も来る日も来る日も毎日手を抜かず同じ事を心を込めてやり続ける。
他人から「よく、あきないねー」と言われたら一人前だな。
(おかげさまで俺はDENもグランデも両方言われるようになってきた。馬鹿を通り越してキチガイと言っていただいた方もいる。ありがたき幸せ!)

そんな私が商売を初めた25年前、某大手社長さんから教えていただいた言葉がある。
「商売の神様は前髪しかないんだよ。だからお客様にゴメンなさいと謝って次はしつかりサービスしますと言っても、後ろ髪ないからもう遅いということだよ」「お客さまの前髪をしっかり掴むことが大切だからね。田畑さん」
今でも私の心にある言葉だ。

人生もサッカーも「あきない」と同じかな。
「チャンスの神様は前髪しかない」・・・Take the Fortune by the forelock・・・。
チャンスを逃したら後はないということ。

タイミングを逃すと・・・後ろ髪引かれる思いが残るだろうに・・・

「あの時やっておけばよかった」

自分の最高のコンディションが訪れるまで全力を尽くさないのだろうか。
最高のコンディションが訪れる日など永遠と訪れないのに・・・。
人間、本気でやらなければならん時がある。
その時は何もかも忘れて没頭できる人間でないと夢はつかめない。

馬鹿になれ とことん馬鹿になれ 恥をかけ とことん恥をかけ
かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 
本当の自分が見えてくる
本当の自分も笑ってた それくらい 馬鹿になれ

アントニオ猪木

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さて、これから尞生活送っている馬鹿OBが今でもバカヤロウか観てくるか。

スタイルがよい

「スタイルがよい」

思い浮かべるのは、ウェストくびれたバドガール(超古い)のお姉様の姿であろう。
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昔はスタイル抜群!
今は激太りしたキアヌ・リーブスや曙と見間違えるマラドーナがスタイル良いと言う方はいなはず。(それにしても・・・どうしちゃつたんだ・幻滅したファンは多いだろうな)
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先日「グランデスタイル」を選手達と考える時間があった。
ドリブルをする。ショートパス。攻撃的。シュート数30本。7-5で勝ちきる。もちろんハズレではないけど。
ハードワーク、守備的、粘り強い、シュート数0本。0-0PKで勝つ。
これもまたハズレではない。

大切なのは言葉や数字では表れてこない、現実にゲームをやっていたお前達や観ていた方々が感じる中にグランデスタイルが表現されているかどうか。

グランデスタイルは見かけだけのデータや容姿ではないことだけは確かだ。

グランデスタイルはライフスタイルに近い。
生活、行動、思考に代表されるような精神的スタイル。

ドリブルをするとか、ヒールリフトするとか、そんな表面的な薄いスタイルではないし、他人からスタイルいいね!と言われる為にするものでもない。

人工的にダイエット食品食べたり、食事制限して痩せたり、脂肪吸引してシリコン入れてスタイルが良いと他人から言われる事に自我に喜びを感じるのではない。

 

日々の生活、行動、思考の精進によって自然に健康的なスタイルを手に入れている事に意味がある。

スタイルが良いことが目的ではないということに意味を持つ。

 

グランデスタイルも同様である。
ゲームに勝利することが目的ではない。(ゲームがあれば勝利を目指すのはアスリートとして当然であるのはいまさら説明しないけど)

技術を磨き、人間性を磨き、何事にも一生懸命に取り組み、親に感謝し、仲間を大切に助け合うこと。
そして大好きなサッカーを誰よりも、誰にも負けないだけの努力し続ける人間であること。

それこそがグランデスタイルである。

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日常こそ本番である。

今日のゲーム。

試合中に何を考えるか。

トラップをしっかりしょう。パスを丁寧に、幅や深さバランス・・・丁寧にボールを繋げる事、仲間にポジティブな声を出すこと・・・・。

大胆に言えばこれは試合中に考えることではない。
実は練習中に強く意識すること。

DEN合宿で学んだ事。
挨拶をする。靴を揃える。電気を消す。時間を守る。人の話を目を見て聞く・・・・。

DEN合宿で学んだ事は日常の中で無意識にできてはじめて人間性がにじみでてくるものでしょう。
日常こそ本番(試合)である。

05_88坐禅を思い出してほしい。
自分のこころをコントロールしながらも身体を絶対に動かさない、しゃべらない、音を立てない・・・約束に対して自分のこころと戦ったと思う。

それは、パスを出すこと、幅を広げること、丁寧にボールを繋げる事、仲間にポジティブな声を出すこと・・・・練習で取り組んだことを試合中にチーム全員が無意識に自分のこころで行うことであろう。
今まで努力してきた成果を表現する場と同じ感覚ではないだろうか。

役者さん、芸人、ボクシングにフィギュアスケートにスキーにテニス・・・稽古、練習の中では細かい点まで何度も何度もこだわり・・・やり直す。
血のにじむ汗を流す。ハードトレーニングの日々。

そして本番では練習と違うセリフ、立ち振る舞いになる場合もあるかもしれない。
それもまた流れとして自然に立ち振る舞える役者さんが一流。人気がある役者さん。
スーパープレーもまた頭で考えて本番でできるものではない。
練習で培ったものが無意識に飛び出す。

こころあるからこそ・・・感動が人のこころに伝わる。
セリフ、頭で覚えながらの役者さんに誰が感動するのだろうか。
アドリブきかない芸人さんにだれが笑うのだろうか・・・。

コラソングランデ無き選手がいくら試合中に色々細かい事意識してもダメだな。

前へ前へ、そして前へ。強い気持ちがないとピッチに立つ資格すら失う。

試合中は細かい事を考えない。
大胆に力強く、魂で!プレーする。
ただひたすら坐禅のように冷静な頭と自分に負けない気持ちを持ってやり通す。

細かい事を考えていいのは、試合が終わったあとか、負けを認めた選手だけ。

でしょ!12_19

今日も学び多いゲームにできました。俺の勝ち。(^^)!96

 

作文読み返しながら・・・3年生達のお土産いただいています。(ありがとう!)

教学相長

今年もDEN合宿全て終了した。

全て予定通り。
大きな怪我人もなく次のステップへ成長して終了できたことがなによりであった。

改めて感じた事は、やはり感謝である。

欠席者が一人もいなかったこと。その為には保護者の協力なくしては成り立たない。

そして今年も超ご多忙の方々が八ヶ岳まで車を飛ばして時間通りに来て頂き全ての方が予定時刻を上回る真心をお前達に伝えてくださった。

さて、
この合宿は選手もスタッフもお互いに真剣に学ぶ場でもある。
ある意味、俺と選手との戦いの場である。

まあー。戦いだけでジャッジすれば最後まで集中し善戦はしたけどやはり2-0で俺の勝ちといったところだろう。
沢山シュート浴び続け・・・防戦はある程度できたけど、坐禅の帰りにバスから降ろされていきなりの走りでついに1失点。まさに油断からの失点。中心選手気づけば防げた失点。
ラストのドア窓ガラスも残念でした・・・。

攻撃に関しては、カズキ夢の43分台記録、アヤト、ヒロトの毎日深夜12時過ぎから1時間以上も真剣に書いて俺に提出したノート・・・4日間。
俺の予測を上回る単発の攻撃はあったが、チーム全員での波状攻撃まではできなかったな。
2年生達のパフォーマンス、そして講義等での積極性がもっと欲しい。
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それでも選手達の純粋で真剣な態度に対してもっともっと俺もこいつらと一緒に汗をかきたいと感じさせてくれた。

1年生合宿では毎日スパイクを履いたが、2,3年合宿では最終日の60分ゲームのみしか今年もサッカーはしていない。
1年生合宿では毎回大輔コーチからチェックされていたが2,3年合宿においては村田、羽生田両コーチのダブルチェックにおいてもほぼ1度もダメ出しはくらわなかった所を見てもこの1年間の選手達の成長は確認できた。

最終日の一日は 全力、協調、感謝 の総仕上げの3つの実技全てにおいて高いパフォーマンスであったと思う。

サッカー以前の青年としては素晴らしい土台ができつつある。
この土台を崩すことなくサッカーチームとしてサッカー選手として彼らがどのように成長していくか楽しみである。

これがグランデスタイルでありこだわりつづけなくてはならないものである。
ドリブルにこだわるとかラボーナするとか戦術を覚えていくとか人工芝とか3-4-3にこだわるとかそんなレベルと一緒に比べる次元ではない。
次元を超えたもっともっと崇高な精神であることを理解して欲しい。

コラソングランデは変えてはいけないものであることを。

今日の練習もいつも通り。一回り成長した子ども達と顔を合わせるのが楽しみだ。
(昨日会ってないだけ・・・だけど・・・・)
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3年生合宿での目標84
2年生合宿での目標85
1年生合宿での目標866年生合宿での目標(中学1年生・・来年ポジション奪われそう・・・ジュニアの意識高いよ)

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昨日、今日でようやく全てのワックス掛けが終わりました。

本日DENは25周年を迎えました

本日、2013年5月1日。

DENは25周年を迎えました。
監督としても25周年を迎える事になりました。笑

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1988年5月1日。
25歳で夢を抱いて・・借金背負って・・・(笑)・・東京よりこの八ヶ岳へやってきたのが昨日の事のように思えます。

翌年に長男が誕生。
当時は右も左もわからず、知人もいませんでした。
試行錯誤の連続でした。
多くのお客様が私より年上でした。
今思えば気づかない失礼も多々あったかと思うとゾッとします。

長男を小学校に通わせ次男を保育園に連れて行きながら、ふと思った事もありました。
「この子達を大学に行かせることはできるのだろうか」
「間違っても私学の高校は無理だろう」
シャトレーゼでケーキをたまに買ってきて子ども達が喜んでくれるのが嬉しかったのが懐かしいです。

それでもなんとかなるものですね。
長男は東京の大学を卒業し社会人として自立、次男も東京の大学4年生となり就活?と部活とバイトの日々。
長女も自分の夢へ向かって高校へ進学しました。
そして妻とも4月18日に銀婚式を迎える事もできました。

余談ですが、今年もDENには25年間この時期五月人形が飾ってあります。

3人の子ども達は反抗期はありませんでした。

今も昔も同じです。
妻ともおそらく夫婦喧嘩はないと思います。(コワイですけど・笑)
おそらくそんなヒマがなかったのかもしれませんが・・・。

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DENが25周年を迎えられたのは沢山のお客様のおかげです。
未だに1988年より毎年ご利用いただいているお客様もおります。
10年以上毎年ご利用いただいているお客様も沢山いらっしゃいます。
本当に幸せなことです。

お客様でありながら沢山のアドバイスをいただきました。
多くの事を学ばせていただけました。
多くのお客様が今では信頼できる友人としてお付き合いさせていただけている事が私の財産となっています。

そして、私のエネルギーの源はグランデの子ども達です。

立派に成人した息子達ではありますが、自分の息子娘同様に、若造であった当時の私には気づかなかったことが今は気づけるようになってきました。
「あの時、もっとこんなことも伝えたかった」
自分の息子達に伝えたかった事を今のサッカーの息子達へ伝えたいと思っています。
もちろん愛情の量は今も昔も変わりません。

私は本当に幸せ者だと感じています。
この歳になっても未完成の子ども達の成長に関わる事ができるのですから。
(もちろん私も未完成です・・・)

日々、素晴らしい人間味ある青年を育てていきたいと思っています。
もちろん日の丸を胸につけられる選手をこの八ヶ岳から出現させる事に挑戦していきます。
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これからもDENもGRANDEも続きます。

更なる挑戦を続けていきますので叱咤激励をよろしくお願いいたします。

そして、こんな熱い!オヤジを今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

感謝。

2013年5月1日  田畑雅宏

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