匂いを嗅ぎ分けられる選手

10月は毎週のように台風であった。
被害に遭われた多くの方々は、さぞ大変であったことと察する。拝。

選手達にとっても台風同様に過ぎ去った10月であったのではないだろうか。

台風が過ぎ去りここ1週間は晴天予報を信じ大掃除を毎日していた。
ペンキ塗りながらも考える事はやはり選手達のことが多い。
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(昼飯食わず6時間ペンキ塗りに没頭。アスレタピステがペンキだらけだ)

以前も書いた事かもしれないが、サッカーの本はほとんど読まなくなった。
特に戦術本は全く興味がない。

一時期は自己啓発本をよく読んだがこの頃は歴史小説が増えた。
若い頃読んだ時とは違った感じ方が楽しい。

そんな中、歴史小説読んでいてもサッカーに結びついてしまう。

複雑な戦法が増えてくればくるほどシンプルな戦に持ち込むことが勝ち戦の鉄則である。
大将の首(ゴール)を取ったら勝ちである「あたりまえ」の目的を武将兵士(選手)に気づかせるべきである。

攻めている時間(ボール支配率)が多い方が勝ち戦が多い。
桶狭間の戦いで勝利することもある。(奇襲戦法なので確率は低い)
だが、大将の首(ゴール)を奪えない時間が一定期間を過ぎると立場は逆転となる。

いかに人間の心理状況が大切であるか。

攻めている方は「相手を倒せる」から「なんで倒れない」と次第に心が乱れていく、攻め込まれている方は、「相手は強い」から「守り切れるかもしれない」と次第に心が揃ってくる。

群衆心理は次なる戦にも大きな影響を与える。

それでもグランデサッカーは相手のゴールに沢山得点したら勝利と思っていない。
相手の首を何人奪おうとも、相手の心を奪わなければいけない。(お互いのリスペクトという心)

例えば10-0で勝ったゲームがあった。
しかし強引なプレーばかりであったり、相手や審判をリスペクトしていなかったり、
勝っているから主力は休んで交代選手を大量に入れ替える・・・・。
選手もベンチもヌルイ雰囲気で勝利したゲームはどうだろう。
なによりも自分達の成長、観ている人達の心に訴えるものがないゲーム。

それよりも自分も仲間も成長していこうという気持ちを持って、苦手な左足のシュートへチャレンジしたり、いつもよりも早いパス回しや、ポジションチェンジを行ったり、相手へのファールは一度もしない、審判にアピールしない。
そんな内容で1-0や2-0で勝った方が次につながると思う。

勝利とは結局はオマケのようなもの。

一昨日楽天のマー君が昨年8月から続いていた連勝が30でストップしたように、どんなに勝っていても負ける時がくる。
それでも一昨日のゲーム野球はあまり観ない俺だがマー君の負けっぷりはとても見事であった。
なんだか勝利投手のような胸を張っての9回完投であった。

そして昨日は日本一のラストをマウンドで締めくくって勝利だ。

これこそがアスリートとして必要なんだな。

結局は毎日一生懸命挑戦し続けている姿勢を貫けるヤツが勝利者なのかもしれない。

一番は自分も仲間も成長していこうという気持ちでやりきって試合に勝つ。
二番は自分も仲間も成長していこうという気持ちでやりきって試合には負けちゃった。
三番は自分も仲間も成長していこうという気持ち忘れてるけど試合には勝つ。
四番は自分も仲間も成長していこうという気持ち忘れて試合にも負ける。

(二番と三番は逆だろうと思っている監督さんも多いのだろうな)
(3年生達はクラブカップで一番を選択するのだろうか)

戦国時代生き残った武将とは「戦の匂い」を嗅ぎわけられた方々であろう。

匂いを嗅ぎ分けるには、戦術だけ、技術だけ、習うだけ、正論だけ、
では難しい。
様々な要素をブレンドできる人間としての資質を磨く事が前提となってくる。

それは現代社会でも同様だ。

人間として成長することで成し得られる
「サッカーの匂い」を嗅ぎ分けられるチームになろう。

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普通のタコ焼き食べたくなった。OB保護者さまからいただいたマイカップで晩酌。
家族と共に一日の疲れを癒やせるひととき。


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